Mikiki編集部員が最近トキめいた邦楽曲をレコメンドする毎週火曜日更新の週刊連載〈Mikikiの歌謡日!〉。連載100回を超え、4人が1曲を厳選し計4曲を掲載してまいります。 *Mikiki編集部

★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧

 


【酒井優考】

高野京介 “ロックマン”

SuiseiNoboAz古都の夕べでの超絶プレイの他にも、いろんなところでお会いするスーパーギタリスト、高野メルドー京介さんが自身の誕生日である1月30日に突然新曲をリリース。もう7年も前にはあった曲なんですね。「ロックマン3」のパスワード画面BGMや、歌詞にも出てくるくるりへのオマージュはもちろんだけど、配信元のレーベル名が「MOTHER4」なのにもニヤリとしてしまいました。そうだよね、こういうマインドを忘れてはいけないですよね。ロックに限った話ではないんですが、やっぱり魂がこもってるというか、命削って作ってるような音楽しかグッと来ないです。

 

【天野龍太郎】

サニーデイ・サービス “おみやげを持って”

日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」の新たなテーマ曲として放送中だというサニーデイ・サービスの新曲“おみやげを持って”は、バンジョーにマンドリン、ハルモニウム(弾いているのは谷ぴょんこと谷口雄)、さらにはカズーまでもが歌い踊る、軽快でかわいらしくて心地よいカントリー&フォークソング。これは予想していなかったかも! まるであの『東京』のような、〈街〉を歌った歌詞もぐっときます。それと、YONA YONA WEEKENDERSの磯野くんとのラーメン対談に出演していただいた田中貴さん主演のミュージックビデオは必見。配信リンクはこちら

 

【鈴木英之介】

町あかり “Dead In A Hundred Years”

Mikikiの連載〈アーティストと音楽関係者が選ぶ「わたしの1曲」〉に出演してくれた、町あかりさんの新曲。これが初めての英語詞への挑戦だというが、とてもそうは思えない堂々たる歌いっぷりがキマッている。また、小気味よく緻密な打ち込みにマンドリン(?)のような弦楽器の音が絡む、カントリー風味のエレクトロニックサウンドも心地よい。この絶妙なアレンジは、Mikikiでも度々執筆しているミュージシャン/著述家の小鉄昇一郎氏によるもの。歌とサウンドの両面で新境地を拓いたこの曲から、彼女が次にどこへ向かうのか楽しみだ。

 

【田中亮太】

Luby Sparks “One Last Girl”

ある1曲がロックバンドの状況を大きく動かすことがまれにありますが、この“One Last Girl”はLuby Sparksにとってそういった曲になるのではないでしょうか。約2年ぶりの新曲は、Erika Murphyさん加入後にバンドが取り組んでいた耽美なドリームポップ路線を継承したうえで、より風通しの良いポップソングとして仕上がった印象。インディーシーン全体の90年代再評価とも歩調を合わせつつ、〈あの時代〉特有の胸を痛ませるような甘酸っぱさ、泣きたくなるような刹那の輝きを、いまに蘇らせています。ErikaさんとNatsukiくんのコーラスの掛け合いで〈もうこれ以外、何もいらない〉と思ってしまいますね。