グルーヴィーな演奏とメロウネス溢れる歌声で〈ツマミになるグッドミュージック〉を奏でる4人組、YONA YONA WEEKENDERS(以下、YYW)。この連載〈ラーメンから歌が聴こえる〉では、彼らのフロントマン磯野くんがお気に入りのラーメンを音楽にたとえながら紹介してくれています。

今回は、2021年11月3日にファーストアルバム『YONA YONA WEEKENDERS』がリリースされたことを記念ての特別編。サニーデイ・サービスの田中貴さんを招いたスペシャル対談をお送りします。 *Mikiki編集部

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(左から)磯野くん(YONA YONA WEEKENDERS)、田中貴(サニーデイ・サービス)
 

我々のファースト・アルバム『YONA YONA WEEKENDERS』が満を持してリリースとなった。そしてアルバムの発売を記念し、ミュージシャンとしては勿論、ラーメン愛好家としても大先輩であるサニーデイ・サービスのベーシスト、田中貴さんと対談の機会を設けて頂いた(Mikikiさん粋な計らいをありがとうございます)。司会は音楽ライターの村尾泰郎さん。

音楽活動の傍ら、年間600杯ものラーメンを食べ歩く田中さんは、まさに僕の理想系。最近体重が気になりはじめ、ラーメンのスープは飲み過ぎないように注意しているが、今回はそんな大先輩がどのように音楽、そしてラーメンと向き合っているのか、しっかりと飲み干して今後の活動に活かしたいと思う。

そして何よりも田中さんとのラーメントークを心ゆくまで楽しみたい。 *磯野くん(YONA YONA WEEKENDERS)

YONA YONA WEEKENDERS 『YONA YONA WEEKENDERS』 スピードスター(2021)

 

シティじゃない2人

――磯野さんはどんなふうにサニーデイ・サービスと出会ったんですか?

磯野くん(YONA YONA WEEKENDERS)「僕は岡山県出身なんですけど、高校時代にCRAZYMAMA 2nd Roomというライブハウスによく行ってたんです」

田中貴(サニーデイ・サービス)「あそこの店長、サニーデイ好きなんですよね」

磯野くん「そこによく出演していた先輩が、サニーデイの曲を弾き語りでカヴァーしていて、それをきっかけに聴くようになったんです。その頃、サニーデイは解散中。僕が東京に出て来た頃に再結成されたんです(2008年)。日常をドリーミーな感じで歌うバンドだなって憧れていました。YYWも日常を切り取った曲を書いてるんで、サニーデイの曲の世界観は参考にさせてもらってます」

『YONA YONA WEEKENDERS』収録曲“終電で帰ります”
 

――田中さんはYYWの曲を聴いて、どんな印象を持たれました?

田中「ここに来るときに車で聴いてたんですけど、めちゃくちゃ気持ち良かったです。聴いたのが夜っていうのも(曲に)あってた。でも、曲の雰囲気から東京の人かな?と思っていたけど違うんですね」

磯野くん「全然、シティじゃないです(笑)」

田中「そのほうが親近感を持てるな(笑)。東京生まれの人がやっている音楽には、すごい憧れるんですよ。僕らの世代は都会と地方で文化面では全然違っていて、田舎に住んでいたら聴きたい音楽も全然聴けなかった。今みたいに配信もなかったですからね。だから、身近にタワーレコードとか輸入盤屋があって、小さな頃からいろんな音楽を聴いていた東京生まれの人たちには絶対かなわないと思っていました」

磯野くん「わかります。僕の実家も岡山の玉野という田舎で。CRAZYMAMA 2nd Roomは岡山駅の近くにあるんですけど、そこまで原チャリで1時間かけて行ってたんです。こっち(東京)に来てから14年になりますけど、いまだに電車に慣れないし(笑)」

田中「僕もいまだに東京に〈出て来てる〉感じがする。だからがんばらないと居場所がなくなっちゃう気がして。普段はがんばってるところは人に見せないようにしてるんですけどね、東京人ぶって(笑)」

サニーデイ・サービスの2021年のシングル“TOKYO SUNSET”