再始動から1年余り、13人分の個性と新しいチャレンジを満載した現体制で初のアルバムがついに完成。どんな運命も乗り越えてパレードは続いていく!!!!!!!!!!!!!

 13人体制となってちょうど1年が経ったGANG PARADE。今年は元日にスペシャルな5時間ライヴ〈GANG PARADE Memorial LIVE ~PAST, NOW, and FUTURE〉を開催し、グループの軌跡と現在地を示すと同時に13人の未来像へ期待を膨らませてきました。先日は加入歴の若い6名が兼任する新グループ・KiSS KiSSも始動する一方、ギャンパレ再始動後の最大規模となるLINE CUBE SHIBUYAでのワンマン開催も発表されたばかり。そうした活発な動きのなかで完成したのが、GANG PARADE名義では実に4年ぶりのフル・アルバムとなる『OUR PARADE』です。再始動後のシングルはもちろん、強力な新曲やチャレンジが満載された意欲作について、13人にたっぷり語ってもらいました!

GANG PARADE 『OUR PARADE』 ワーナー(2023)

 

新しい試み

――まずは〈WACK合同オーディション〉の合宿が終わったばかりですが、ナルハさんは参加してみていかがでしたか?

ナルハワールド「初日は〈これがあと4日続くんだ〉って思ったんですけど、ホントにあっという間に終わっていました。自分の変わらなきゃいけないところもたくさん見つかったし、学ぶことも多かったので、参加できて良かったです」

月ノウサギ「個人的には合宿に行かないのが3年ぶりぐらいだったので、見守る側はこんなに心臓が痛いんだと思いました(笑)。ナルハも含めて参加している現役メンバーのいろんな悩みが見えたんですけど、それをグループの課題として今後にどう活かしていくかが大事なので、画面越しでもそれに気付けたのが良かったし、その意味でナルハがギャンパレを背負って行ってくれたのも良かったです」

カ能セイ「去年の私は候補生として合宿に参加していたんですけど、当時は気付けなかったことも、観ている側だとわかることが多かったり。あと、ナルちゃん自身も変わっていくのが目に見えたし、同じグループで誇らしい気持ちになりました」

ナルハワールド

――特に後半はかっこいいところを見せていただきました。

ナルハ「ありがとうございます(笑)」

テラシマユウカ(ユユ)「みんなで一緒にいる時はギャーギャー言いながら観ていて、〈ライヴしたいな〉ってウズウズしてくるのが合宿あるあるなんですけど、今回は特に後半のナルハのパフォーマンスを観ていたら焦る気持ちになりました。これこそホントに私たちが一回一回のライヴで丁寧にやらなきゃいけないことだなって」

――皆さんで一緒に観る機会もあったんですね。

月ノ「ちょうど“スモーキン・ビリー”のパフォーマンスの時は練習で集まっていて、マジでBreakingDownをみんなで観ているみたいな感じでした。ナルハが勝った時にココが泣いていて(笑)」

ココ・パーティン・ココ「いや~、グッときましたね」

――そのうえで、合宿でギャンパレ自体に変動がなかったのは初のことで、13人体制で初のアルバムとして届いたのが『OUR PARADE』です。いろいろ新しい試みもある濃いアルバムになりましたね。

ヤママチミキ「はい。今回は初めて、数人ずつで歌うユニット形式の曲が入っていて、やっぱり13人もいると1曲中での歌割は限られるんですけど、ユニット曲では一人一人の声が凄く聴こえるし、それぞれの歌の個性も聴いてもらえて、新しいと思います。曲が幅広いギャンパレでもやってこなかったタイプの曲があったり、もともとあった曲の進化版みたいな曲もあって、GANG PARADEらしいオモチャ箱みたいなアルバムになりました」

――ユニット曲の作り方として、レコーディング前から歌唱メンバーの振り分けは決まっていたんですか?

ミキ「はい。メンバーと曲は先に決まっていて、〈その曲で歌う人は作詞を必ず出してください〉という順番でした」

キャン・GP・マイカ

――では、早速6つあるユニット曲から伺いますが、まずはマイカさん作詞の明るい“Anything Goes!!!!”ですね。

キャン・GP・マイカ「私とユユ、キャ・ノン、ナルの4人で歌っています。私以外は作詞の上手いメンバーだから、私は誰が聴いてもスッと入ってくる難しくない歌詞で戦ってみようと思って書いたら採用していただきました。内容的には、小さなことですっごい悩んでる人を私の周りやTwitterで見かけるので、そういう人たちを勇気付けたくて、〈きっと大丈夫だよ〉っていう応援歌っぽいイメージで書いていて、お気に入りは〈キニシナイ キニシナイ〉のところと、サビ前の〈今日もお疲れさま! 明日に向かって走ろう さあ!!!!!〉です」

――この4人はどういう人選?

キャ・ノン「わかんないです(笑)。でも、マイカ以外は物事を難しく考えがちな3人だから(笑)、この曲で頭すっからかんにして楽しい状態になれるのは凄くいいなと思っていて。初披露した時からお客さんもすぐ一緒に真似してくれたぐらい振付けも簡単にしているし、何も考えずに楽しめるのがいいです」

ナルハ「うん、朝に聴くと元気が出ます。ライヴでやっていても凄く楽しいですし、いろんな人に聴いてもらいたいです」

ユユ「レコーディングの時に〈暗い側の人間だと思うけど、死ぬほど明るく歌ってみて〉ってディレクションしていただいて(笑)。それもあって〈いろいろあるけど、何が何でも明るくなるぞ〉って感じられるのが好きなところです。〈今日もお疲れさま!〉っていう言葉を歌詞にできるってマジですごいなと思って、そういう言葉ってなかなか素直に書けないから、私もそこの歌詞がいちばん好きですね」

マイカ「そんなエモい気持ちで書いたわけじゃないけど、曲が先行配信された時に遊び人(GANG PARADEファンの総称)が〈聴くと涙が出そうになる〉みたいに言っていて、みんなのことが心配になっちゃって(笑)」

キラ・メイ「疲れた人に染みるのかも」

マイカ「いちばん気に入ってる〈今日もお疲れさま!〉のところも、そのまんますぎるからもっと違う伝え方ができないか考えたんですけど、みんなダイレクトに感じ取ってくれて良かったです」

ヤママチミキ

――はい。それに続くのはミキさんとナルハさん、チャンベイビーさん、アイナスターさんの“Girls”です。

チャンベイビー「ミキさんが作詞したんですけれども、可愛さの中にある生意気さみたいなのが出ていて、ちょっと曲調がレトロな感じで良い曲です」

アイナスター「集まったメンバーもちょっとちんちくりんなので、ヘンテコなちびっ子感を出したくて、振付けもミニモニ。さんを参考にしたりしました。精一杯可愛くしようとするんだけど、ちんちくりんでサマにならなくて、結局おもしろい感じになっちゃうところが好きです」

――ちんちくりんって何回も(笑)。

ミキ「まあ、でもその通りな4人組です。自分のことは置いといて、この3人っぽさを出したくて、ちょっと生意気な女の子のイメージで作詞しました。たぶん負けず嫌いな面は3人に共通しているし、それを歌詞で出せたらこの4人でやる意味も出てくるのかなって。だいたい私が書くと漢字が多かったり、難しい言葉を入れがちなんですけど、これはクソガキのほうに全振りしたので、字面からもこの3人っぽさを出したくて、ハートをつけたり、平仮名を多めの表記にしました」

――確かに平仮名で〈ふぁっきゅー!!〉って感じですよね(笑)。

ミキ「そうなんです。この3人なら絶対に英語じゃないので(笑)」

ナルハ「4人で集まって振付けを考えたんですけど、ナスとベビがおもしろい案をいっぱい出してくれたので、観てほしいポイントが盛りだくさんです。間奏で突然ファッションショーが始まったりとか、最後はお姫様抱っこされたりとか、やりたいことを詰めてみました」