第5世代のILLIT、CORTIS、Hearts2Hearts、韓国外のKATSEYEの台頭
新しいグループも見てみよう。昨年デビューしたILLITにとって、今年は飛躍の年となった。当初は何かとNewJeansと比較されがちな存在だったが、今年リリースされた新曲は、NewJeans的な学園ドラマ風の世界観を残しつつも、高速デンボウな“jellyous”、日本のアニメ「ファイブスター物語」のサントラをサンプリングしたフューチャーファンク“Billyeoon Goyangi (Do the Dance)”など、ポップではっちゃけた独自のセンスを見せつつある。日本語曲のリリースやセブン-イレブンとのコラボなど、日本での活動も目立った一年となった。

KATSEYEの活躍も押さえておきたい。韓国のHYBEと米ゲフィンが手がけるアメリカを拠点とした多国籍グループで、昨年のデビュー曲は無難にキュートな印象だったが、今年リリースされた“Gnarly”は、悪趣味ギリギリなMVと荒々しいハイパーポップサウンドでインパクト大。YouTube1億回再生のヒットとなった。アフロビーツな“Gameboy”も最高。
IVEの妹分として今年デビューしたKiiiKiii(キキ)。デビュー前はメンバーのシルエットのみが公開され、“I DO ME”のMVとともに全貌を現した新グループ。韓国語で笑い声のオノマトペを意味するグループ名のイメージ通り、ひたすら明るくヘルシーな世界観。乱世にささくれだった人々の神経は彼女らをどう受け止めるのか、来年の活躍を見守りたい。

SMエンタテインメントの新グループHearts2Heartsのデビューも注目を集めている。SMらしい人工美~箱庭的美学によって構築されたポストNewJeans……といった趣きの8人組グループ。同事務所のRed Velvetやf(x)の遺伝子を感じるハウス曲“FOCUS”がとにかくクール。

韓国のソニーとNTTドコモの提携のもとデビューしたcosmosy。〈東京発・ソウル経由で世界へ〉のキャッチコピーの通り、日本版「PRODUCE 101」の元メンバーを含む日本人4人組。同じく日本人グループであるXGのサイバーな演出ともまた違う、ファンタジー風の演出と、まるでヴェイパーウェイヴのように日本語・韓国語・英語が入り混じった歌詞で、独自路線を進んでいる。

BTSやTOMORROW X TOGETHERを擁するBIGHIT MUSICから、彼らに連なる新顔として登場したのがCORTIS。作曲やビデオ、振り付けなど、メンバー自ら制作に関わるというクリエイティブなグループ。焦らしてスカす展開で〈新しいトラック、新しいビートを持ってこい〉と煽る“GO!”が素晴らしい。やんちゃなキャラクターは、初期のオラついていたBTSを思い出させる。

オーディション番組「PROJECT 7」からデビューしたCLOSE YOUR EYESは、日本人や中国人メンバーを含む7人組のグループだ。プロデューサーを務めるイ・ヘインは、かつて自身もオーディション番組出身の歌手として、グループおよびソロで活動してきた人物である。その後、裏方へと転身した彼女はKISS OF LIFEのディレクターを担当。同グループは大手事務所ではないにもかかわらず大きな成功を収め、〈中小の奇跡〉とも称された。そんなイ・ヘインが新たにボーイズグループを手がけるとあって、CLOSE YOUR EYESにもすでに大きな期待が寄せられている。

