海外でのライブや交流で感じる変化
――クレイロは僕と同世代で、そういう一回りも二回りも下の音楽好きの間で愛されているサウンドと今の坂本さんの嗜好はとても近いと思うんです。アメリカをはじめ、世界中の都市で坂本さんが歓迎されている状況とリンクしている流れというか。
「ソロになってから感じるようになりました、それは。バンド時代にニューヨークへ行ったのは2005〜2009年ぐらいで、そこから数年間はライブ自体をやっていなかったんです。それで2019年に初めてソロでアメリカに行ったんですけど、もう全然変わったというか。何となくライブハウスに来た人だけじゃなくて、僕のことをあらかじめ知っているような人が沢山来るようになったんです。YouTubeやSpotifyによって変わったんじゃないかと思います」
――傍目から見ていると、ツアー先で出会ったミュージシャンとの交流が盛んな印象です。zelone recordsのInstagramには集合写真がよくポストされていますし。
「わりと最近なんですけど、自分がレコードを買って聴いてる人が、向こうも自分の音楽を聴いているパターンが多いんです。そうすると向こうで一緒にやったりして、それが楽しかったりします。ボビー・オローサとかブレインストーリーとか、あとはアーロン・フレイザーとかですかね。それとブラジルのアナ・フランゴ(・エレトリコ)とか。顔がアップになってるジャケットのやつ(『Little Electric Chicken Heart』)がすごく好きで、この前日本でライブした時も観に行きました。彼女も僕の音楽を聴いててくれたみたいです」
――アナも意外な繋がりですけど、特に驚いたのは千葉雄喜との繋がりで。彼のInstagramにツーショットが上がっていて、もうビックリしました。
「千葉さんはですね……アメリカでツアーしてる時に、ツアーマネージャーをしてる人の事務所へ遊びに行ったんですよ。そしたら共同でそこを借りてる人たちがいて、その中に千葉さんがたまたまいたっていう。お互いに初対面だし、挨拶程度しか喋ってないんです。謎ですよね、写真だけ見ると(笑)」
――ですね(笑)。彼の歌を聴いたことはありますか?
「聴いたことはありますよ。YouTubeで何曲かは聴いてました。それと〈SONICMANIA〉で同じ日に出てたりして、名前は何度も見てました」
――個人的には、千葉さんと坂本さんの言語感覚は重なる部分があると思うんですよ。簡単な単語でリズムに当てはめていくノリというか。
「あぁ、確かにそうかも」
――近年の坂本さんは作詞の提供にも積極的ですよね。最近ですとV6の楽曲“笑顔が好き”に提供していて。
「あれね、僕もビックリしました」
――(笑)。詞を提供する際には、歌い手のパーソナリティーをどの程度想定するんですか?
「考えないですね。歌う人のパーソナリティは考えてもわからないので、曲にどういう歌詞を乗っけたら良くなるのかを考えてます」