物々しい思想や思考が世界に蔓延し、現実と幻想が大きく揺らぐなかで、ハバナイはそれでも音楽とパーティーを止めることはない。享楽もまた抵抗の手段になることを、彼らは知っているのだ。祝祭と幻惑を招くトランシーなシンセとタフなビート、首謀者・浅見北斗のディストピア・ロマンスを体現する言葉の弾丸が、我々に勇気と歓喜を与えてくれる。みずからのアティテュードを示すポエトリー調の“スティルライフ”、狂おしいほどに煌びやかで力強い“Summertime”、ダークな2ステップ“prayer prayer”の闇に暁光が差し込むような締め括りまで、音楽の力を信じさせてくれるアルバム。