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ボーズ・オブ・カナダの多岐にわたる影響が芽吹いた『Tomorrow’s Harvest』以降の収穫!

BIBIO 『Phantom Brickworks (LP II)』 Warp/BEAT(2024)

もともとBOCのマーカスに紹介されてマッシュからデビューを果たしたビビオは直系のBOCチルドレンと言っていい。『Warp20 (Recreated)』で“Kaini Industries”をカヴァーしたこともあったが、以降は作品ごとに大胆な変化を見せている。

 

KHOTIN 『Release Spirit』 Ghostly International/PLANCHA(2023)

こちらは本当のカナダ産。エドモントンを拠点にするプロデューサーは、心地良いビートとレトロな響きのシンセを基調にした有機的な質感のアンビエント〜ニューエイジ・サウンドを聴かせる。BOC好きにも必聴のメランコリックな一作だ。

 

TYCHO 『Infinite Health』 Ninja Tune/BEAT(2024)

特に初期の作品ではBOCからの影響を窺わせてきたサンフランシスコの才人。アコギ主導の作りにシフトした時期を経て、グリズリー・ベアのクリス・テイラーと共同制作したこの直近作では、シンプルな電子音楽をベースにした様式に回帰している。

 

LIL PEEP 『Crybaby』 Death Note/AWAL(2016)

クラムス・カジノやリルBらがたびたびネタ使いしていた影響か、クラウド・ラップ以降の世代にとってBOCはメランコリアやホラーな表現の源泉にもなった。ここに収録の“Ghost Girl”では“In The Annexe”が陰鬱にループされ続けている。

 

SKULLCRUSHER 『And Your Song Is Like A Circle』 Dirty Hit(2025)

ボーズ・オブ・カナダを強い影響源のひとつとして挙げている、LA出身シンガー・ソングライターのセカンド・アルバム。繊細な声色とおぼろげなメロディーで編み上げられたアンビエント・フォーク世界が幻想的に広がる好盤だ。

 

SHACKLETON 『Euphoria Bound』 AD 93(2026)

近年は多岐にわたるコラボ作のリリースやフレッシュ&ザ・ドリームでの活動も展開するランカシャー出身の鬼才。フィジカルはLPのみとなっているこの最新ソロ作は、持ち前の異国情緒も纏いながら彼なりの黙示録的なヴィジョンを立ち上げている。 *亜蘭済士