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fhánaのいろいろな音を担当しているkevin mitsunaga(ケビン ミツナガ)です。突然ですが、〈エレクトロニカ〉という文字を見て皆さんはどんなものを想像するでしょうか? ここで、〈イギリスのワープに代表されるような電子音楽ジャンルのことでしょ?〉と思ったそこのあなた。友達になってください(笑)。
近年では〈エレクトロニカ〉という言葉は〈デジタルな電子音を打ち込んだクラブ・ミュージックの総称〉のような形で使用されることが多くなっているようです。しかし、もともと90年代~2000年代あたりの日本では〈カットアップやグリッチといった手法で構築された電子音楽〉を指すことが多かったのです(なかでも特に有名なレーベルがワープだった、というわけですね)。僕はその頃のエレクトロニカがとっても好きでして、いまでも自分の中の大事なルーツになっています。……さて、そんな昔話をしたところで、今回は僕が昔からずっと大好きなエレクトロニカの楽曲を紹介したいなと思います。導入が長くなりすぎました(笑)。
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まずは1曲目、ワープの中でも特に知名度の高いオウテカの“Basscadet”。この楽曲は93年の初作『Incunabula』に収録されています。オウテカらしい複雑なビートと、怪しい雰囲気のシンセサイザーの音色がレトロ・フューチャーな雰囲気を感じさせてくれます。
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APHEX TWIN 『Richard D. James Album』 Warp(1996)
続いて2曲目、エイフェックス・ツインの“4”。曲を聴いたことがない人でも、この強烈に印象に残るアルバム・ジャケットは見たことがあるのではないでしょうか。この“4”から始まるアルバム『Richard D. James Album』は、全曲を通して非常にメロディアスかつ奇妙なポップさに溢れています。エイフェックス・ツインらしい高速~複雑なリズム・パターンと組み合わさることで、陶酔状態に誘われる感じが心地いいです。
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BOARDS OF CANADA 『Music Has The Right To Children』 Skam/Warp(1998)
3曲目はボーズ・オブ・カナダの“Telephasic Workshop”。この曲はビートが強めな印象ですが、アルバム全体を通して滲み出る気怠い浮遊感とチルアウトなサウンドスケープがたまりません。音のゆらぎの中に身を委ねると、どこまでも深く沈んでいけそうな気がします。寝付けないときに最高ですよ。
いかがだったでしょうか。今回はワープの作品を紹介しましたが、日本のエレクトロニカ・アーティストにも素晴らしい方々がたくさんいるので、そちらのアーティストもぜひ紹介したいなと思います。それじゃ、またね!
kevin mitsunaga
サウンド・プロデューサーの佐藤純一(FLEET)とyuxuki waga(s10rw)、ヴォーカリストのtowanaと組んだユニット、fhánaのいろいろな音を担当。fhánaは4枚目となるオリジナル・アルバムのリリースがいよいよ決定しました! 2019年の“僕をみつけて”から昨年の“愛のシュプリーム!”(ランティス)までのシングル群はもちろん、今年の新録曲も収めた大充実作になる予感です。気になる続報は〈http://fhana.jp/〉にて!