4年ぶりのスタジオ盤は、ドン・ウォズジャックナイフ・リーをプロデューサーに迎えているのが驚きだ。ところが、まるで気負いのない泰然とした音作りには、大ヴェテランの貫禄と自信が漂っている。重みのある渋い歌声も良いが、何より曲が良く、ブリル・ビルディングでの下積み時代から培ったアメリカン・ポップスの王道を行く作曲センスに敬服する以外ない。〈Melody Road〉とは彼の人生そのものだろう。