
新潟発の3人組アイドル・グループ、Negiccoが、ニュー・シングル“光のシュプール”を12月2日にリリース。シングル表題曲としては約2年ぶりにconnieが詞曲を手掛けた“光のシュプール”は、前シングル“サンシャイン日本海”のプロデューサーである田島貴男(オリジナル・ラブ)が編曲で再登板した極上のウィンター・ソング。カップリング曲“1000%の片想い”もconnieペンによるもので、こちらのアレンジにはShiggy Jr.が起用されるなど、話題満載の勝負シングルとなっている。
Mikikiでは、同作のリリースを記念して、プロインタビュアーの吉田豪によるロング・インタヴューを掲載! 第3回は〈ぽんちゃ〉ことMeguが登場。3人のなかでもとりわけ〈一番かわいくないのが自分〉と思っていたという彼女の意識や、歌を含むパフォーマンスの変化を中心に、憧れの存在だったアーティストたちとの交流も含め、T-Palette Recordsに参加してからの3年間をじっくりと振り返ってもらった。
※第1回:全員編はこちら
※第2回:Nao☆編はこちら
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Nao☆「……すみません、風邪引いて薬飲んでるから取材中ここで寝ててもいいですか?」
――めったにないパターンですけど、大丈夫ですよ! ……というわけで個別インタヴュー2人目は、ぽんちゃです! 今日はTパレに移籍してからの3年間を振り返ってもらいたいんですけど……。
Megu「まず、デビュー曲の“恋するねぎっ娘”が全国でも売られることになって、“Falling Stars”まではそうだったんですけど、そのあとすぐ手売りの時代がまたしばらく続くことになって。そんなときにタワーさんから声をかけていただいたんですよね。connieさんの楽曲がホントに好きだったので、connieさんの楽曲を全国の人に聴いてもらえるっていうのはすごくうれしかったですし、新潟だけで終わらせるのはconnieさんの夢も叶えられてないしっていう気持ちもあったので」
――嶺脇社長が「connieさんの曲でやりたい」って言ったのが大きいですよね。それで『GET IT ON!』、“恋のEXPRESS TRAIN”とconnieさん作のシングルを出すことになって。
Megu「そうですね。全国流通するっていうことで、connieさんからいつもとは違う気合いを感じましたし、『GET IT ON!』までが自分たちの振付だったんですよ。もしこの振付の状態がずっと続くとしたら厳しいなって思ったんですね」
――それはスケジュール的な限界?
Megu「はい。振りを作らなきゃ、覚えなきゃ、曲も覚えなきゃ、みたいな。今後タワーさんでCDを出していくことを考えたら、もう限界だと思って、ダンスを踊ることさえも嫌になってきちゃって。作るのはもっと嫌だったんですけど、そのへんにちょっと不安があったというか。それまでNao☆ちゃんを中心にダンスを作ってきたんですけど、もうネタが尽きちゃって。振りも私が作ったパートはちょっといい加減な部分があったかなってあとで反省したんですけど、そういう妥協の気持ちがちょっと入ってきちゃってて。そこでちょっとどうしよう、みたいなことはありました」
――そこでプロの振付の人を入れることになったのは?
Megu「それは嶺脇社長から。さすがにちょっと振りが似てきちゃってる部分もあったし、見せ方も素人のレベルだったので、タワーの社長さんからは、そろそろ振付の先生をっていう話を、ちょうどこれが終わったあたりぐらいにしてもらって。やっと先生がついたっていう喜びがあって、負担も軽減されました」
――ちょっとずつプロフェッショナルの世界に近づいてきたわけですね。
Megu「そうですね、ダンスの先生がついたことによって、徐々にですけど〈Negiccoちょっと変わったよね〉って昔からのファンの人の声は聞くようになって。ずっと応援してくれてるからこそ、そういう変化にも気づいてもらえたりとか。そのへんからファンの人も、もっとNegiccoを一生懸命応援しよう、みたいになってくれました。その頃から衣装も用意してもらえるようになって」
――もう自分たちで衣装を買わないでいいんだ、と。ネギストッキングとかもそうですけど、だんだん外の人が協力してくれるようになって。
Megu「そうです! あれは初めてやってもらった仕事だったので、プロの方の新しいNegiccoの見せ方というか。ただ撮られるだけじゃなくて作り込むっていうのは初めてだったので、衣装を用意してもらったり、ヘアメイクさんがついたりっていう感動を覚えた年でしたね」
――だんだん手応えも感じ始めた時期ですよね。〈めちゃイケ〉のエンディングテーマに起用されたりで。
Megu「そうなんです、いい感じで盛り上がってきて。〈めちゃイケ〉の頃に盛り上がって、で、落ちたりして」
――落ちたりしたんですか?
Megu「いろいろ波があったんですけど(笑)。そのときはちょっと盛り上がってましたね。周りからも〈「めちゃイケ』のエンディングなんだって?〉とか〈売れるんじゃない?〉とかすごい言われるようになって、そういう発言に若干プレッシャーも感じつつ、うれしかったりっていうのはありました」
――常にプレッシャーを感じる人たちですよね。調子に乗れないタイプというか。
Megu「そうですね、調子に乗れないですね。後先考えちゃう」
――Negiccoの一番大きな特徴は、全員「メンバーで一番かわいくないのが自分」って本気で思ってることだと思うんですけど。
Megu「それは常々思ってます。でも 、ふたりはホントにかわいいですから」
――そう言うたびに、「何言ってんの、私のほうがかわいくないのに!」みたいに怒られるシステムで(笑)。
Megu「だから、3人で話すときは、そういう話は自分からあんまり振らないんですよ」
――謙遜じゃなくて明らかにガチで言ってるっぽいのがNegiccoですよね。ただ、ヘアメイクだのスタイリストだのがついた効果もあってか、“あなたとPop With You!”のジャケぐらいから明らかに洗練されてきてますけど、それでも「私なんかのためにすいません……」みたいな気持ちは消えないものなんですか?
Megu「消えなかったですね(笑)。〈え、こんな服を着ていいのかな?〉とか」
――ダハハハハ! 「ほかの人が着たほうが服のためにもいいのに……」ぐらいの(笑)。
Megu「ホントそれぐらいの気持ちで、全然自信が持ててなかったです」
――「南波志帆さんとのトーク・イヴェントっていつぐらいでしたっけ?
Megu「あのときは南波ちゃんの『MUSIC』の発売のときだったので」
――え~と、2012年11月ですね。あれが初のひとり仕事ですか?
Megu「DJ以外では初めてでした」
――あのときの異常な緊張の仕方とかも味わい深かったですよ。
Megu「ホントにヤバかったです! 私からしたら南波ちゃんはすごい大物だったので。すごく好きだったし、曲も聴いてたし、ファンだったので、そんな方の先輩としてイヴェントに出るっていうことがホントに異常な緊張感があって」
――向こうはメジャー所属なのに!っていう。
Megu「メジャーなのに! ポニーキャニオンだし。自分以外の出る人の名前見たら、豪華な名前がズラーッと並んでて」
――ヒャダインさんとか矢野博康さんとか夢眠ねむきゅんとかが出る〈教えて、パイセン!〉というイベントだったから、「私もパイセン枠でいいんですか?」みたいな。
Megu「ホントそんな気持ちだったんですけど」
――あのとき、出番の直前にメンバーの写真を見つめながら「いまから行ってくるからね!」っ て話しかけてたじゃないですか。すごくいいもの見たと思いましたよ。
Megu「あれは自分の気持ちを落ち着かせる力があるなって思いました。DJをひとりでやるときも、常にふたりがいたらどんなに気持ちが楽だろうとか、ふたりがいないと何もできないんだなとか、常にそういう気持ちでやってて。ひとりでできる仕事もうれしいんですけど、やっぱり3人だからこそいつも楽しめてる部分はあったので」
――ちょっとすごいと思ったのが、あのときボクが上着の下にNegiccoの服を着てたら、「豪さん、イヴェント中にチャックを開けてそれを見せてください!」って頼まれたことで、そんなことまで頼りにするのかっていう(笑)。
Megu「フフフフ、ホントそれぐらい緊張して。あのときは豪さんがいてくれたことによって、あと豪さんがNegiccoのTシャツを着てくれてたことによってすごい気持ちが楽になって、ホントにありがたかったです」
――あのときちょっと思ったのが、もともと南波さんが「20歳までに武道館公演をやりたい」って公言してて、当時は20歳になる直前だったから、そのことがプレッシャーになってたみたいなんですよね。残り数か月だし、もう無理だろうみたいな空気は出てるんだけど、一部のファンには「それでも武道館に行ってくれ!」っていう思いがあって。だからボクが「20歳までに武道館でやるっていう枠を外して、いつか実現させたいってぐらいにしましょう」みたいな話をしたら、一部のヲタに怒られちゃったんですけど、でもやっぱり、あまり追いこんじゃダメでしょっていう思いがすごいあって。Negiccoも追い込まれないで活動してほしいんですよね。武道館はいつか実現させたい夢としてはあるけれども、「武道館が! 武道館が!」ってモードになったらいけないというか。
Megu「そうですね、それは思いました。でも、ちょうど“トリプル!WONDERLAND”ぐらいの時期に自分のなかで迷走してて、目標が何もないまま活動を続けていってるっていうことにすごく違和感があって。いつも同じ調子でいつものライヴして楽しいっていう感じだったのが、“トリプル!WONDERLAND”でオリコン16位っていう数字をもらったあたりから、次は絶対10位以内に入りたいっていう目標ができて、それによって自分がひとつ生まれ変わることができたのかなっていう気持ちがあるんです。遠い武道館という目標 を立てるよりも、近くの目標を立てて、それに向けて少しずつやっていくほうが自分たちに向いてるし、自分もその目標があったからこそ、それに向かった頑張ろうっていう気持ちになって。ここ1~2年の活動は自分のなかでも意味があるというか、目標を持てたことがよかったなって」
――迷走期があったんですか。
Megu「ありました。あと、この頃も異常に自分のことかわいくないという期間に入りまして」
――その期間に入るとどうなるんですか?
Megu「とにかく写真を撮るのが嫌になって。自撮りとかも絶対しないし、ツイッターのつぶやきもあんまりしないようにしたりとか、ブログを更新しなかったりとかして。ちょうど“サンシャイン日本海”のあたりかな、ジェーン・スーさんと対談させてもらうことになって」
――「BUBKA」の〈Negiccoよ、いつまで悩むんだ!?」対談ですね。
Megu「そうです。そのとき〈悩みを教えてください〉って言われて、〈かわいくないことです〉って話をしたら、そのときに〈この3人のなかで一番まだその答えが見つかってないのはあなただよね〉みたいな感じになって」
――自分の見せ方がまだわかってない、と。
Megu「はい。〈Kaedeちゃんは“ときめきのヘッドライナー”ぐらいから変わったよね。Nao☆ちゃんはセンターで顔だからかわいさはあるし。Meguちゃんもかわいいんだけど、なんかそこの一歩がうまくできてない〉みたいに言われたとき、その言葉がすごく刺さって。自分もなんか変わらなきゃってすごく思ったんですね。それで、まずメイクを変えて、 髪型もいままで適当だったのを……」
――え、適当だったんですか!
Megu「女子としてはダメなんですけど(笑)。やっぱり見られてるっていうことを意識したくて、ストレートアイロンをちゃんと買って」
――それまでそういうこともやってなかった(笑)。
Megu「ホントにダメな生活をしてきたので、そういうことを意識しました」
――ようやく美に目覚めた。
Megu「目覚めましたね。でも、メイクを変えたり髪の毛をストレートにしたことによって、ファンの人も変化に気づいてくれて。〈かわいくなったね〉って言ってもらうことによって自信がついたりして。そこから頑張って自撮りも増やしたり、ブログの更新回数も増やしたり、自分が着てるお洋服の話を載せたりとか、自分をちょっとずつ出していくことによって女の子のファンも反応してくれるようになって。〈同じ洋服を買います〉みたいなことを女の子に言ってもらえることがすごい自信になって。自分も夢眠ねむちゃんとかすごい好きで、ねむちゃんが着てる服とか買いに行ったりした経験があって。女の子が真似してくれるっていうのはすごいうれしいことだなって思って」
――いままでは自分がそんなことするなんておこがましい、ぐらいの感じだったのが。
Megu「ホントに考えられなくて! そんなことできないと思ってたんですけど。BEAMSさんに協力してもらってから、BEAMSさんにお洋服を買いに行ったり、自分が宣伝することによってBEAMSさんにもちょっと貢献できてるのかなって思ったりして。自分も変わろうって思いました」
――Negiccoはみんな年齢を重ねきてるはずなのに、どんどんかわいくなってますよね。
Megu「おぉっ! ホントですか?」
――それはすごいと思うんですよ。世間では劣化だなんだとか言われるような年齢になってるはずなのに、いまがベストって感じになってきてる。
Megu「それはファンの人にも言われるんですよ。どんどん若くなってくとも言われるし。あと体のガタガタがどうにかなれば完璧なんですけど」
――ダハハハハ! 前に疲れが抜けなくてリハが全力でできないみたいな話も聞きましたけど。
Megu「でも、去年の暮れからジムに行き始めたんですよ。そしたらだいぶ体力がついてきて、体幹とかも鍛えて。ボイトレもすごい通うようになったので、誉めてもらう回数も増えてきて。努力は 自信にもなるし、結果もちゃんと出てくれるなと思ったらうれしかったです」
――この前のUNITワンマンでも体調不良で喉がヤバいって言ってたわりに、全然ふつうに歌えてましたよね。
Megu「あ、うれしい! あれも先生に、そういうときの対処法のレッスンをしてもらって」
――結果が出てるじゃないですか!
Megu「ありがとうございます(笑)。地道に頑張ります!」
――“愛のタワー・オブ・ラヴ”ぐらいから外部作曲家路線になってきたわけですけど、その辺りの変化はどういうふうに感じてます?
Megu「最初、郷太さんに曲を書いてもらったときに、いままで聴いてたジャンルとはちょっと違ったので」
――NONA REEVESのイメージともまた違う、だいぶクールな雰囲気で。
Megu「クールな感じなので不安もあったし。私、曲の覚えがすごい悪いんですよ。で、デモをいただいたのがレコーディングの前日だったので、その不安と、郷太さんのことがちゃんとわかってなかったから、怖い人だったらどうしようっていう不安があって(笑)。で、レコーディングに行ったら郷太さんにレコーディングのときに隣でマンツーマンで教えてもらいながらやったら、すごいカッコよく仕上がって。歌とかはまだ全然ヘロヘロだったんですけど、郷太さんにこういう曲をもらったことによって、いつもと違うクールな新しい扉を開けたのかなと思うので。アーティスティックな路線というか」
――PVもクールすぎぐらいの感じでしたよね。えらい表情が固いなと思って(笑)。
Megu「そうですよね。あれは時間がなくて30シーンぐらいカットしてるんですよ。あれはまだ自分たちがあそこに追いついてなかったですね」
――まだモードな場に馴染めてないっていう。
Megu「馴染めてないですね、完全に表情おかしかったですからね(笑)」
――あの前ぐらいにイヴェントで会った郷太さんから「Negiccoがどういうグループなのか教えてほしい」って言われて、ボクが控室でいろいろ教えたりしてたんですよ。
Megu「豪さんのインタヴューとかもすごい読んでくださってて、〈こういう感じなんでしょ?〉とか言ってくれたり。すごい参考になったみたいです」
――そして、小西康陽さんとの仕事はたぶん、ぽんちゃが一番喜んだんじゃないかと思いますけど……。
Megu「ホントにうれしかったです! でも、スタジオに入った瞬間から大物のオーラがすごかったんですよ。いままで経験したことがないぐらい。最初はすっごいドッキドキでした。でも、お話しすると優しくて、似たような雰囲気を持たれてる方だったので、レコーディングのときはそんなに緊張しなくて」
――小西さんは話すとイメージ変わりますよね。
Megu「そうですね、すごい優しくて。この楽曲はすごい難しくて、もらったときすごい練習したんですけど、ちょっとフラットになっちゃったとこも、〈いいよ、アイドルっぽいよ〉とかフォローしてくれたり(笑)。3回ぐらい録らせてもらって、ヘタウマな感じで。事前に調べた情報によると、小西さんはきれいな人としか写真を撮らないっていうのがどっかで出てきたんですけど、レコーディング終わったら、〈写真撮ろうよ!〉って言ってくれて」
――「認められた!」って(笑)。
Megu「認められたと思って、近くで撮ってもらったりして。うれしかったですね、受け入れてもらえたことが」
――いままで会った一番の美人が道重さゆみさんだって言ってました。
Megu「そうなんですか!」
――「いろんな人と会ってきましたが、いちばんの美人が道重さゆみさんでした!」とか、そういう発言も信用できるじゃないですか。
Megu「最高ですね。小西さんいいなあ。小西さんの楽曲をいただいてから、いまでもいろんな方に愛していただけてるので。これきっかけで知りましたとか 、ホントに多くそういう話を聞くので」
――西寺さんで世界が広がって、小西さんでドーンと届いたっていう。
Megu「そうですね、届いたという感じはします」
――そしてそういう路線のオシャレな感じのアルバムができて。
Megu「そうですね。これはこの年に聴いたアイドルの楽曲投票みたいな企画で1番をもらって、それは純粋にうれしかったですし、アイドル以外のアルバムを聴いたりしてるなかで、自分で言うのもなんですけど、すごくいい作品になったなって。10年目にしていろんな方に携わっていただいて、初めてのアルバムだったし、ホントにいいアルバムを作ってもらいました。ナタリーの臼杵さんからは〈10年後にまた評価されるアルバムだ〉って言ってもらって。そういう耳の肥えた方からそういうことを言ってもらえるのはうれしかったです。豪さんはどうでした?」
――最高ですよ! ジャケから何から全部。
Megu「ありがとうございます(笑)」
――Negiccoの外部作曲家路線は、ぽんちゃの趣味的にはドンピシャなものばっかりじゃないですか?
Megu「ホントにうれしいんですよ! ホントにホントにホントに! 郷太さんも好きだし、小西さんはもちろん好きだし、tofubeatsさんもずっと好きだったので」
――矢野博康さんもShiggy Jr.さんもRAM RIDERさんもユメトコスメさんも。
Megu「はい、ずっと好きだったので、まさかお仕事させてもらえるなんて考えてなくて幸せです! LIQUIDROOMで〈ネギフェス〉があるんですけど、自分が全部アルバム持ってる人たちばっかりで、〈ネギフェス〉じゃなくて〈Meguフェス〉状態で、楽しみなんですよ。ホンットうれしい!」
――Shiggy Jr.さんにスカートさんにOrlandさんとアイドル以外との対バンですけど、ホントにいい流れなわけですよね。connieさんがサイドBの王としてサポートしながら、好きな人たちと毎回コラボしていくようになって。
Megu「そうなんです、ホントありがたいですね。その作家さんもNegiccoのこと気に入ってくださることが結構あったりするので、すごくいい関係だなと思ってうれしくて。1回きりで終わるんじゃなくて、イヴェントのゲストで来てもらったり、中の人がライヴ観に来てくださったり。Shiggy Jr.のモリさんとかインストアに何回か来てくださって、CD予約してくださったり」
――ユメコスの長谷さんとかも結構ふつうに来てますよね。
Megu「来てくださってますね。長谷さんもかわいがってくださって」
――何よりも一 番ふつうにいるのは田島貴男さんですけど(笑)。
Megu「ホントに!」
――〈TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)〉にまで来てるぐらいで(笑)。
Megu「ゲストパスに〈田島貴男〉って書いてありますからね(笑)。不思議でしょうがなくて。田島さんが最近自撮りされてるんですけど、この前、新潟で田島さんの〈ひとりソウルショウ〉があって、私とKaedeで観に行ったんですよ。そのときに〈写真撮ろうよ〉って田島さんが言ってくれて、カメラ起動させたら自撮りモードになってて(笑)」
――ダハハハハ! どれだけ自撮りしてるんだっていう(笑)。
Megu「常にこのモードなんだなと思って」
――それで撮ったのが、あのかわいい3ショット。
Megu「そう! しかもあのポーズ、田島さんがやろうって言ってくれて。Negiccoのことをわかってくださってて」
新潟CLUB Riverst その2 pic.twitter.com/02ZgRYUyj4
— 田島貴男 (@tajima_takao) 2014, 11月 9
――この前のUNITワンマンでも「サンシャ〜イン!」と絶叫したりで(笑)。
Megu「言ってました。新潟の田島さんのライブのときも“サンシャイン日本海”を歌ってくださって。いまの完成版は書き下し3回目の状態で、新潟のときは2回目の状態のヤツを歌ってくれたんですよ。それは新潟色が強すぎて」
――ああ、歌詞がさらに新潟色が濃かったらしいですね。
Megu「そうなんですよ、〈関屋浜〉とか〈柏崎の鯛茶漬け〉とか、新潟の人しか知らないようなモチーフが(笑)」
――田島さんはその時点でそんなに新潟のこと知らなかったはずなんですけどね。
Megu「いろいろ調べてくださって、盛り込んでくれたんですけど、スタッフさんに〈それ新潟の人しかわからないんじゃないですか?〉って言われたらしくて(笑)。それで書き直したのがいま歌わせてもらってる歌詞で。で、その前のバージョンを特別に新潟で歌ってくださったんですよ。ホントうれしかったです。〈新潟ガタガタ!〉とかずっと言ってくれて(笑)」
――〈テンション貴男〉を名乗るだけのことはある(笑)。こんなにいい関係になると思わなかったですからね。
Megu「ホントに! 新潟までライヴ観に来てくださってますからね、ひとりで車で」
――ひとりで!
Megu「信じられないです。ライヴに行ったときも、前列のお客さんとハイタッチとかしてるの見て、田島さんかわいいって思ったんですけど、Negiccoに会うまで1回もやったことなかったらしいんですよ。田島さんは〈Negiccoのおかげでファンが増えたよ〉って言ってくださったんですけど、〈逆、逆!〉って思って」
――逆ですよね(笑)。
Megu「逆ですよ、完全に!」
――田島さんの見え方が変わってきただけで。
Megu「おもしろいし、かわいい」
――Negiccoファンがそれをまた応援するモードになってますね。
Megu「もう完璧に。ネギライト持って応援してくれてるので」
――〈仲間です!〉みたいな。
Megu「仲間意識で(笑)」
――Negiccoの良さはそこですよね。そういう関係性を作れる。
Megu「ファンの人からは、〈田島さんがNegiccoの告知係みたいになってますけど〉みた
いな心配があるらしくて、申し訳なくて」
――今回、田島さんが編曲のみ担当するっていうのも奇跡ですよね。
Megu「ホントですよね! そんな贅沢な。あと田島さんが〈俺にネギバンドのギターやらせてよ!〉って言ってくれたんですよ」
――ダハハハハ! やってくれるんだ(笑)。
Megu「〈そんな、とんでもないです!〉みたいな。〈でも、いつでもやるから!〉って言ってくれて」
――ギターだけ超大物になっちゃいますからね、全体が若いバンドなのに。
Megu「確認したらマネージャーさんも苦笑いしてました(笑)」
――しかし、生歌&生バンドは最高ですよね。
Megu「すごい楽しいんですよ!」
――Negiccoのこの3年間の一番大きな変化として、生歌への本格的な移行は大きいですよね。
Megu「それはすごい感じます。やっぱり生歌でやりたいっていう気持ちはずっとどこかにあったけど、急な変化でいままでNegiccoが積み上げてきたものがガクッと下がるのも嫌だし。でも、やってみるとすごい楽しくて」
――波はあるだろうけど、充実感は違うだろうなっていう。
Megu「全然違いますね! そうなったのは豪さんのきっかけもあったし」
――同じタイミングでボクも嶺脇社長も〈生歌にするべきだ〉って言ってたらしいですね。
Megu「タワーさんからの要望に応えなきゃいけないっていう気持ちもあって。タワーさんから〈生歌でそろそろ〉みたいな話があったのにずっと被せだったので。で、豪さんにそうやって言っていただいてから、やろうって急に2日前ぐらいに決まって」
――新宿BLAZEワンマンの直前でしたっけ?
Megu「そうです。声は枯れるしボロボロな状態だったんですけど、でも自分にとっては忘れられないライヴになりました」
――あのワンマンもよかったですよ。
Megu「うれしいです」
――不調とかもそのまま出ちゃうかもしれないけど、でもやっぱり生の魅力はデカいなっていう。
Megu「そうなんですよね。いままで風邪ひいてても被せてるので、〈あれ? しゃべったら風邪ひいてたんだ〉みたいな感じだったんですけど、今度は歌に出ちゃうから心配もされつつ。でも〈頑張ったね〉って言ってもらえたり、いままでと全然違う反応で。そこも変わりましたね」
――生歌がこんなに楽しいってみんなが言ってるのもいいなと思ってて。
Megu「ホントにそう思いました。歌に自信がなかったので、でも被せてることによって努力もしなかったし。ボイストレーナーの先生がついて、すごい親身になってくれて、〈Meguちゃんはこうだから、こういう歌い方したらもっとよくなるよ〉って、否定を絶対しないで、〈あそこがいいんだからもっと伸びるよ〉っていう伸ばし方をしてくれるので自信にもなりますし、歌って楽しいなってすごい思いました」
――Negiccoは3人の声のバランスがホントにいいですよね。
Megu「うれしいです。いままで自信なかったんですよ」
――見た目も歌も(笑)。
Megu「そう、全部ダメ(笑)。劣等感のかたまりだったんですけど、先生がついてから歌って楽しいなって思ったり、歌う前にご飯を食べすぎて、ダンスが苦しかったりしてたんですけど」
――ダハハハハ! そのレベルだったんですか(笑)。
Megu「はい、それを削って。歌うからご飯はちょっとしか食べない! あとで食べればいい! みたいな。そういう意識も変わったし。ウーロン茶は絶対飲まないとか」
――あ、それって違うんですか?
Megu「私は飲むと油分が抜けちゃって、声の通りが悪くなっちゃうんですよ。だから歌う前は飴なめたりとか、チョコをひと口かじってとか、そういうふうに変わりました」
――どんどんプロになってきてるんですね。
Megu「どんどん意識が変わってきました」
――前向きな感じでインタヴューが終われそうですね(笑)。
Megu「フフフフ」
――あとは体の問題だけですね。
Megu「そうですね、体の問題だけどうにか」
――体とお金の問題が(笑)。
Megu「そうですね。お金の問題は置いといて(笑)。イヴェントで今年の目標を聞かれたとき、〈風邪をひかないこと〉って書いたんですけど、言った瞬間から風邪ひいちゃって。ホントに意識が足りないと思って。今年もすごい風邪ひいちゃったんで」
――体力つけると風邪は治りやすくなりますよね。
Megu「そうなんですよ。ジムに通ってたら、夏ぐらいから落ち着いてきて。ジムに行ったのもひとつのきっかけになりました」
――リーダーも言ってましたけど、いまが一番楽しいって感じですね。
Megu「楽しいです!」
※次回の更新をお楽しみに!