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Aooo、アス、礼賛……フェス最終日に観客と共鳴するバンドたち

2日目を上回るスコールのような雨が降り注いだフジロック最終日の朝。RED MARQUEEのトップバッターは、石野理子、すりぃ、やまもとひかる、ツミキと個性豊かな4人で結成されたAoooだ。“サラダボウル”“BAQN”といったアップチューンで攻めつつ、アジカンへのオマージュも感じられる“ブルーライド”や、疾走感あふれるソリッドなロックナンバー“Yankeee”など2ndアルバム『Rooom』の楽曲を軸にしたセットリストからは現在のバンドの勢いを感じ取ることができた。

Aoooからバトンを受け取ったアスは、デビューから3年連続でのフジロック出演とあって終始オーディエンスとの呼吸もピッタリ。SEのTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT“スモーキン・ビリー”からシンガロングが巻き起こり、1曲目の“Black Sheep”でいきなり沸点に達し、“Baby, please go home”“CISCO”とミッシェルのカバーでは異常なまでの盛り上がりを見せる。ロックンロールが好きなら誰もが脊髄反射で飛びついてしまうようなサウンドを轟かすフィンランドの若き5人組は、また今年もフジロックで多くのリスナーを虜にした。

アス
Photo by Taio Konishi

WHITE STAGEに移動するとラランドのサーヤ(バンドではCLR名義)を中心とした5人組バンド、礼賛がサウンドチェック中だった。今では武道館ライブも成功させるなどバンドとして着実にキャリアを重ねている最中、まさに満を持してのフジロック初出演となる。その実力はサウンドチェックで披露したジャミロクワイ“Virtual Insanity”の秀逸なカバーでも確認できたし、CLRの巧みなMCからつなげて披露された“鏡に恋して”“高ぶるブルー”などのスキルフルなパフォーマンスは、ここフジロックの会場に違和感なく溶け込んでいた。

礼賛
Photo by Masanori Naruse

インドのターラ・フライの幻想的なステージは、まさにFIELD OF HEAVENへ足を運ばないと体験できないものだった。タブラやガタム、シタールといった楽器の音が重なりあって生まれるインド特有のグルーヴは、人種や国籍、言語の壁すら飛び越えて人間としての潜在的な本能に〈共に音楽で踊ろう〉と直接訴えかけてくる。メンバーが煽ることもあったが、観客側から自然とハンドクラップが起こる場面も見られ、インド古典音楽の魔力的な魅力に少しばかり触れることができたような気がした。

「ハロー、ジャパン!」と田中和将の景気のいい挨拶から始まったGRAPEVINEは、ベテランならではの安定感と抜け感を共存させた充実のステージを見せてくれた。今にも雨が降りそうな天候のもとで聴く“風待ち”はこの上なく心地よく響き、“光について”は1999年のリリースから色褪せることなく、今もこうして感動がこみ上げてくる。本当はニーキャップを頭から見るため途中で抜け出す予定だったが、結局ラストの“天使ちゃん”まで見入ってしまった。