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WHITE ASH 『Hopes Bright』 バップ(2014)

〈名は体を表す〉と言わんばかりの風貌でありながら、発せられる歌声は超セクシーなフロントマン、のび太が率いるWHITE ASH。ダーティーでソリッド、そしてキャッチーなギター・サウンドは、90年代にグランジに陶酔し、その後はブリット・ポップに熱狂した大人たちにもビシビシ刺さりますよ! *山口

 

HARD-FI 『Killer Sounds』 Necessary(2011)

偉大なるクラッシュの魂を受け継ぐUKのタフガイたち。パンクを軸にダブ、ノーザン・ソウル、エレクトロニック・ミュージックなど幅広い音楽性に喰らい付き、取り込んでいくスタンスは、多面的な魅力を持つHello Sleepwalkersと共振するもの。そんなアプローチの仕方もクラッシュ譲りと言えるだろう。 *鬼頭

 

ONE OK ROCK 『「人生×僕=」』 A-Sketch(2013)

最新アルバムの発表後はアジアやヨーロッパでのツアーやNY公演を行い、2014年9月には横浜スタジアム公演を成功させたばかりの新世代ラウド・ロック・バンド。US西海岸のポップ・パンク~エモを出発点としつつ、同期も交えたミクスチャー・サウンドも持ち味の彼ら。本作にはリンキン・パーク風の楽曲も。 *山口

 

Nothing’s Carved In Stone 『Strangers In Heaven』 エピック(2014)

ざっくり言うと、フー・ファイターズ × マーズ・ヴォルタ × アンダーワールド!? 考え抜いたリフを軸に、ミニマルなアンサンブルでエモーショナルなダンス・グルーヴを構築するという点がLEGOと通じる手練の4人組。一聴するとエレクトロニクスな音もほぼギター&ベースで出すという驚異の音作りも特徴。 *土田 

 

KASABIAN 『48:13』 Columbia(2014)

2000年代前半にUKロック・シーンの異端児として登場した彼らも、いまや不動の地位を築き上げ、押しも押されもせぬトップ・バンドに。エレクトロニックな硬質さを持ちながらも、あくまでロックとして躍動的に迫るグルーヴ感は、LEGOの新作に表れていたそれにも共通するところ。 *山口

 

PRIMAL SCREAM 『More Light』 1st(2013)

グルーヴ重視のUKロックをカサビアンから遡るとマッドチェスターが。その代表格のうちのひとつであるこのバンドの影響は日本の新世代にも波及しており、例えばリスペクトを公言し、カヴァーも披露している[Alexandros]や、セルフ・タイトル作のあちこちにプライマルのネタを仕込んだOKAMOTO'Sなどが。 *土田

 

 

go! go! vanillas 『Magic Number』 Getting Better(2014)

ストロークスやリバティーンズを中心として2000年代初頭に起こったロックンロール・リヴァイヴァル。その日本版とも言える風潮のなかでシーンに現れたTHE BAWDIESの事務所/レーベルの後輩である彼らは、リバ的な青いギター・サウンドがたまらない4人組。初期のandymoriを思い出す瞬間も。 *土田

 

80KIDZ 『FACE』 AWDR/LR2(2014)

LEGOの新作のキーワードとなる90年代後半から2000年代前半――ロックとクラブ・ミュージックの別がいまほどはっきりしていなかった当時の空気を持ち込んだのが、このダンス・デュオの最新作。初期ダフト・パンクやケミカル・ブラザーズにベック……本作からは、当時のさまざまな顔が見えてくる。 *土田

 

サカナクション 『sakanaction』 ビクター(2013)

〈ロックとクラブ・ミュージックの融合〉を掲げて爆発的に活動規模を拡大中の彼ら。山口一郎のリスナー気質が窺える多様なダンス・ロックは、80KIDZ『FACE』と同様フレンチ・ハウス風(というかスターダスト)の曲も見られる初作からAOKI takamasaと念願の共作を果たした最新アルバムまで、とても語り切れない。 *土田 

 

VAN SHE 『Idea Of Happiness』 Modular(2012)

LEGOの“RAINBOW”好きに聴いてほしいのは、DJ名義のヴァン・シー・テックとしても活動するオーストラリアのエレクトロ・ポップ・ユニット。音響を大事にしたダンサブルなビートを走らせながらも、センティメンタリズム全開のメロディーで泣かせにきます。同じ意味でデルフィックあたりもオススメ。 *土田