前作とは打って変わり全体的にギターサウンドを中心とした3年振り6作目のアルバム。まるでアークティック・モンキーズを彷彿とさせるような1曲目で幕を開け、カサビアン史上最高にキャッチーでポップな2曲目(メンバーが楽しそうに踊るPVも衝撃的)や得意のダンサブルなベースリフでグイグイ推すサージヴォーカルの8分を超えるサイケ曲の8曲目、アルバムラストを飾る曲はローリング・ストーンズのようなゴスペル調が美しいバラード。サージのソングライティングとトムとサージのヴォーカルの掛け合いも円熟味を増し、カサビアンとして絶頂期を迎えたと言っていい最高傑作。

 


〈SONICMANIA〉のヘッドライナーに決まったカサビアンから新作が到着。ロックンロールとエレクトロを合体させた煽情的なナンバーは、もはや彼らのお家芸。かと思えば、ビートルズというかグループ・サウンズっぽい情緒溢れるエレキの効いた歌謡チックな楽曲もあったりして、毎回ファンを驚かせてくれるエンタメ精神には脱帽だ。昨年のスタジアム公演のライヴ音源を追加したデラックス版が断然オススメ!