トーキング・ヘッズの中心人物として知られるデヴィッド・バーン。音楽、映画や美術などにも活動の領域を広げてきた彼だが、数多くの著作を発売している。本書では、そんな彼が自転車で世界各地の都市を巡りながら思考を綴ったエッセイ集だ。ベルリン、ブエノスアイレス、マニラ、シドニー、ロンドン、サンフランシスコ、ニューヨーク。自転車という移動手段を通して都市を眺めることで、単なる自転車紀行にとどまらず、社会、政治、経済、歴史といった問題を考えさせる点が本書の魅力だ。音楽家ならではの自由な感性と観察眼も随所に感じられ、街を見る新たな視点を与えてくれる一冊である。