ドカドカと鳴り続けるブラスト・ビート上にアシッドなリヴァーブが施されたコーラスが降り注ぎ、アタックの強いストリングスが勢いよく跳ね回る──なんてラブリーで、なんて狂ったシューゲイズ・サウンド! 前作に続いてアニメ「ゴールデンタイム」のオープニング/エンディング曲を収録したシングルは、常軌を逸したポップ・チューン“The World's End”に度肝を抜かれた。目まぐるしい旋律を辿る可憐な歌声と弦楽隊を主役に、間断なく場面転換を繰り返すおとぎ話のような、壮絶にファンタスティックな恋の歌。ミュージカル調の“半永久的に愛してよ”と共に手掛けたのは清竜人で、ぶっ飛んだアイデアを惜しみなく繰り出している。エキセントリックなのにエレガント、というのがまた凄い。
アニメ「サムライフラメンコ」に登場するアイドル・グループの新ミニ・アルバムは、前回と同様に玉井健二を筆頭とするagehasprings勢がプロデュース。ほんのりディスコ調の“フライト23時”、ロッキンにドライヴする“ラヴ・リザベイション 〜あなたを先行予約〜”をはじめ、トリオのスウィートなユニゾン歌唱がたまらなくキュート! ボートラとして、声優魂が炸裂した迫真の涙声歌唱が聴ける“涙星”のライヴ・ヴァージョンも。
喜多村英梨ら、ガールズ・メタル作品が注目を集める昨今、妖精帝國の再興を図るこのユニットも1年ぶりのシングルをリリース! スピーディーなゴシック/シンフォニック・メタルでゴリゴリと押しまくる全3曲。合唱コーラスを従えた終身独裁官・ゆい殿下のカリスマティックなヴォーカリゼーションも悩ましいことこのうえない!
昨年ソロ・デビューを果たした人気声優による初フル作。チアフルなムードに包まれた一枚だが、なかでもテンション高く疾走する“みんなでイエー☆オーッ!!”、ブリージンなギター・カッティングに貫かれた矢野博康製の“恋のキモチは5%”、渡辺翔が中世ヨーロッパをイメージして書いたというアニメ「アウトブレイク・カンパニー」の主題歌“ユニバページ”が◎。
〈キス〉を巡る女の子同士の青春をテーマにしたアニメ「桜 Trick」のキャラソン集。Funtaが多くの楽曲を担当しているだけあって、シーケンスを走らせたビートや煌びやかな電子音、トランス風のシンセを多用した華やかなガール・ポップが並ぶが、そんななかで萌えダンスホール(!?)に様変わりした“Kiss(and)Love”のアルバム・ヴァージョンが異彩を放っている。