ルークトゥンモーラムといったタイの60-70年代の大衆ポップス、伝統歌謡をレア・クルーヴ視点で発掘/再評価し、それらを“タイファンク”というコンセプトで改めて世に提示し、そのインパクトとユニークさで世界中にタイ音楽発掘ムーヴメントを巻き起こした張本人、マフト・サイクリス・メニストが結成したバンドのデビュー作。モーラムのモダン化を企図し伝統弦楽器のピンと竹笛の一種であるケーンの演奏家をフロントに配し、じわじわと高揚感をもたらす土着的な旋律をファンクダブを咀嚼したタイトなビートを叩き出すリズム隊が支える伝統と革新が最良の形で結実したインスト・ダンス音楽。