ベース・ミュージックの流れで捉えられるフランスのプロデューサーながら、クラークアクトレスを掛け合わせたような音楽性はとにかく異質! 前作はフレンチ・ブラック・エレクトロと呼べるスタイルでトリッキーなフィーリングを醸し出していましたが、引き続き50ウェポンズから発表したこのセカンド・アルバムではテクノに傾倒し、オールド・スクールなコズミック感を演出したり、ロウな肌触りのミニマルをかましたりと、また違った一面を見せてくれています。シンプルなようで実は細かい芸というか隠し味が施されていたりと、やっぱりヘンだと思わせるものがあり。根底にある粗野な感じがハウス創世記の雰囲気に類似しててそこが好きなのだと再認識しました。ラストの“I Ride”が至極カッコ良くてリピート中。