コラム

「ローリング☆ガールズ」 THE BLUE HEARTSの名曲を全面フィーチャー、女の子たちの旅を描いた新感覚アニメ

THE BLUE HEARTSの歌が彩る珍道中!!

(C)2015 The Rolling Girls 製作委員会

 

 解散から20年経ったいまも愛され、この2月には結成30周年の記念盤も登場しているTHE BLUE HEARTS。そんな彼らの名曲を全面的にフィーチャーし、転がり続ける女の子たちの旅を描いた新感覚のロードムーヴィーが、「進撃の巨人」「鬼灯の冷徹」などの話題作を手掛けてきたWIT STUDIOによる初のオリジナルTVアニメ「ローリング☆ガールズ」だ。

出合小都美 ローリング☆ガールズ 1 ポニーキャニオン(2015)

 物語の舞台は、都道府県がすべて独立国家となり、〈モサ〉と呼ばれる超能力者たちが自警団を率いて各地を統治する日本。自警団同士のトラブルが絶えないなか、何の能力も持たない〈モブ〉扱いの4人の女の子が、なぜか平和請負人の代行としてバイクに跨って全国行脚の旅に出ることに――。で、この主人公の4人組=THE ROLLING GIRLSの歌う主題歌と挿入歌がすべてTHE BLUE HEARTSのカヴァー! まるで彼女たち自身を鼓舞するようにも響くオープニング曲“人にやさしく”はもちろん、各話の挿入歌も物語のテーマとリンクしており、曲を聴き込むことでドラマの奥行きがさらに深まる仕掛けだ。“TRAIN-TRAIN”“1000のバイオリン”といった定番の使われ方もバッチリだし、特に4人の出会いと旅立ちを描く第2話の“英雄にあこがれて”はメチャクチャ沁みる!

(C)2015 The Rolling Girls 製作委員会

 

(C)2015 The Rolling Girls 製作委員会

 

 ロックとバイクと女の子というモチーフ、そして〈普通〉という宿命を背負いながらも難題に体当たりでぶつかっていく主人公たちの振る舞いからは、the pillowsの主題歌も印象的だった鶴巻和哉監督の名作「フリクリ」を連想するという人もいるだろう。そして、4人の健気な姿にエールを送りつつも、毎回オープニングで叫ばれる〈ガンバレ!〉の声には逆に勇気をもらえるはず。不器用だけど真っ直ぐな気持ちを胸に、人にやさしくあろうとする女の子たちの珍道中の行く末を、ぜひ見届けてほしい。

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