この機会に振り返っておきたいタイガのディスコグラフィー!!
ディケイダンスから発表したデビュー作は、従兄弟という設定だったトラヴィー・マッコイやサム&スラッゴ、フォール・アウト・ボーイらが援護したロック寄りの作り。ニルソン使いのシングル“Coconut Juice”あたりのユルさにはすでにヤング・マネー感も漂う。
YOUNG MONEY We Are Young Money Young Money/Cash Money/Republic(2009)
リル・ウェインを頭とする最強クルーの初アルバムで、タイガはスマッシュ・ヒットした“Bedrock”や“Roger That”などの都合4曲で見せ場を用意されている。〈この頃は楽しかったな~〉とか思ってるメンバーも多そうだが……。
TYGA Careless World: Rise Of The Last King Young Money/Cash Money/Republic(2012)
ミックステープ『Well Done 2』(2010年)で披露していた“Rack City”が前年に異常ヒットしたことを受け、やっとリリースに至った移籍後の初作。“Faded”などのヒットが並ぶなか、盟友クリスは仰々しい“For The Fame”のフックに登場し、ラップ調のヴァースも少し聴かせる。
ドレー&スヌープ使いの“Dope”やトニ・トニ・トニを引用してゲームとフィンガズを招いた“It Neva Rains”などでより明確に西向きのノリをアピールしつつ、前作からのスケールアップを図った3作目。クリスの客演したSWV“Rain”ネタのメロウな“For The Road”はシングル・カットもされている。
キャッシュ ・マネー本隊も交えたYMCMBとしてのコンピ作品ということもあり、タイガの出番は少なめ。それでも存在感を発揮したウィージー&バードマンとの“Bigger Than Life”ではクリスがフックに駆けつけて仲の良いところを見せる。
YOUNG MONEY Rise Of An Empire Young Money/Cash Money/Republic(2014)
ユーロやコリー・ガンズら新加入組をプッシュした2枚目のクルー作品。それでいてドレイクとニッキーはソロ曲を与えられていてタイガもおもしろくなかろうが、暴れん坊に成長したリル・トゥイストとのコラボは収穫だと言える。