2000年代後半に一世を風靡したダニティ・ケインが、解散から数年を経て3人で臨んだ3作目は……リユニオン盤にして最終作となった。リリース前に喧嘩で解散という顛末にはガックリだが、全編をステレオタイプスが仕切った内容は流石に良好。やや若作り(失礼)してカーリー・レイ・ジェプセン風に弾ける“Rhythm Of Love”で幕を開け、クリプス“Grindin'”使いの先行カット“Lemonade”など総じてキャッチーで楽しめる。