COLUMN

キッド・インクやビッグ・ショーンからファーギーまで、西海岸隆盛の仕掛け人・DJマスタードが広める今様LA流儀

【特集:THE NEWEST ERA】 Pt.8

THE NEWEST ERA
[ 特集 ]2015年のヒップホップ・スタンダード
年明けから話題作が立て続けに届き、またまた熱を帯びるUSヒップホップの世界。各々の魅力に溢れたカラフルキャラクターを紹介していきましょう!

 


 

DJ MUSTARD
全米を覆い尽くすモードの仕掛人

 “Show Me”のヒットを仕掛けてキッド・インクのキャリア構築に寄与し、新作『Full Speed』にも参加しているDJマスタード。つい先日もビッグ・ショーンE-40の“I Don't Fuck with You”をチャートのトップに送り込んだばかりだが、タイガの特大ヒット“Rack City”(2012年)によって表舞台で脚光を浴びて以来、盟友YGの“My Nigga”、同じくプッシャーズ・インクに属するタイ・ダラー・サインの“Paranoid”などがどれも大当たりしたことを思えば、ここ数年の西海岸の盛り上がりはマスタードの刺激による部分が甚大なのである。

【参考動画】ビッグ・ショーンの2015年作『Dark Sky Paradise』収録曲で
E-40をフィーチャーした“I Don't Fuck with You”
【参考動画】タイ・ダラー・サインの2014年のEP『Beach House EP』収録曲“Paranoid”

 

 彼の看板となるサウンドは、ハイフィーベイ・クランクの簡素な進化型となる隙間の多いスナップ・ビート。いわゆるシンガーとMCの境界を溶かすようなその特性もあってか、近年はトレイ・ソングズ“Na Na”やジェレマイ“Don't Tell 'Em”、そしてファーギーの地元讃歌“L.A. Love(La La)”など歌モノ方面でもマスタード・ビートは流行している。この今様LA流儀はまだまだ広まっていきそうだ。

【参考動画】トレイ・ソングズの2014年作『Trigga』収録曲“Na Na”

 

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