ピエール・ルフェブによるフランスのSaycetは2011年の前作『Through the AWindow』が大ロングセラーとなり、その年には来日公演も実施された。デビュー作『One Day at Home』が日本限定でリリースされる等、日本で非常に人気の高いエレクトロニカのユニット。音楽のルーツに坂本龍一久石譲の影響がある様で、その叙情的な旋律を幻想的な声を持つフォン・ソムサヴァットが歌う事で唯一無二の個性を獲得している。ル・コルビュジエが設計したユニテ・ダビタシオンを訪れた事にインスパイアされて制作されたという本作でも美しい旋律と独特なトラックによる幻想的サウンドを聴かせてくれる。