THE NEWEST ERA
[ 特集 ]2015年のヒップホップ・スタンダード
年明けから話題作が立て続けに届き、またまた熱を帯びるUSヒップホップの世界。各々の魅力に溢れたカラフルキャラクターを紹介していきましょう!

 


 

LINEAR LABS
エイドリアン・ヤングの実験場

 ひと頃はメナハン・ストリート・バンドダップトーンのバンド音源がサンプリング・ソースとして流行りましたが、プライムのように最近ネタ供与のクライアントを増やしているのがLAのエイドリアン・ヤング。もともと趣味丸出しの疑似70年代サントラなどを作っていた人ながら、そこからデルフォニックスの新作を手掛けたり、一方でRZA主宰のソウル・テンプルにてゴーストフェイス・キラーの新作を丸ごと担当するなど、己の偏愛を時流とリンクすることに成功します。

【参考動画】ソウルズ・オブ・ミスチーフの2014年作『There Is Only Now』収録曲“There Is Only Now”

 

 そして、当初ソウル・テンプルから出る予定だったソウルズ・オブ・ミスチーフの新作『There Is Only Now』を出すにあたって、みずからリニア・ラブズを設立。以降はそこから自身の過去作を出し直したりしつつ、レーベル・コンピ『Linear Labs: Los Angeles』も発表したばかり。現在はATCQアリ・シャヒードもロースターに抱え、どうやらリオ・コーエンも後ろ盾となっているようで、ここからさらに業界内の支持を高めていくのは間違いないでしょう。 

【参考音源】リニア・ラブズのコンピ『Linear Labs: Los Angeles』収録曲“Memories Of War”
【参考動画】エイドリアン・ヤング・プレゼンツ・ヴェニス・ドーンの
2011年作『Something About April』収録曲“Lovely Lady”

 

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