デヴェンドラ・バンハートとも親交の深いUS西海岸のグループが放った6作目。仄かなアシッド臭も薫る有機的なフォーキー・サウンドを核とし、清冽なギターがネオアコっぽく響く。いや、むしろネオ・ウェストコースト・ロックと言うべきか。甘くテンダーな歌声が彼の地の先達、ネッド・ドヒニージャクソン・ブラウンを思わせるのだ。何とも不思議な魅力を持った、涼風のように心地良い快作。