ダブリンの5人組が前作のエレクトリックな路線から一転し、アコースティックに立ち返った2年ぶり3枚目のアルバム。しかし、単なる回帰ではなく、トラッド・フォークとジャズの融合とも言えるスリリングなアンサンブルや、音の響かせ方を意識した緻密なプロダクションに、バンドの進化を強く感じる。コナー・オブライエンが紡ぎ出すメロディーの美しさをこれまでとは違う形で際立たせた、チャレンジングな一枚。