俳優業で多忙のなか届いた約4年半ぶりの新作。ハリウッドで頂点に昇り詰めたセレブゆえの複雑な恋愛感情を描いたドラマ仕立ての作品で、映画のワンシーンが浮かぶようなピアノ・バラード“In Love By Now”など、今回もエモーショナルな歌で圧倒する。クリス・ブラウンと相見えたスロウ・ミディアム“You Changed Me”やワレイとのアンビエントな“Like A Drum”といったボーイ・ワンダー制作曲で甘くセクシーに迫り、ファレル制作/客演の“Tease”やキッド・インクとの“Baby's In Love”のような80s風エレクトリック・ブギーで軽やかに弾けるジェイミーは、快楽と苦悩の間で揺れる男といった風情。昨年発表したマリオ・ワイナンズ製バラード“Ain't My Fault”はデラックス版で。俳優の余技じゃない本気、だ。