COLUMN

ギャランティス、ユーロ・ハウス伝統の人懐っこさをEDM時代のフィーリングで鳴らす噂のコンビが〈フジロック〉で初来日

【特集:夏フェスを聴こう、2015。】 Pt.5

4 the SUMMER in you
[ 特集 ]夏フェスを聴こう、2015。

今年もこの季節がやってきました! 楽しい日々をもっと楽しくするために、スケジュール調整といっしょに耳の夏支度もそろそろ始めませんか~!?

 


GALANTIS
大充実のアルバムを引っ提げて、噂のコンビが苗場の夜を揺るしてにゃん!

 

 猫……というかシーフォックスのマスコット・イメージをどこかのシチュエーションで目に留めていたという人も多いのではないかと思うし、そうでなくても超キャッチーに耳残りするフックを備えた“Runaway(U & I)”などのビッグ・チューンを何かのミックスCDや誰かのプレイなんかで耳にしたことがないというダンス・ミュージック・ラヴァーはいないのではないだろうか。そんなサウンド&ヴィジョンの送り主こそ、ここで紹介するスウェーデン発のデュオ、ギャランティス。〈フジロック〉への初来日を控えた絶好のタイミングで折良くファースト・アルバム『Pharmacy』をリリースしたのである。昨年から爆発的に存在を浸透させてきた彼らがこの夏さらに支持を広げることは必至だろう。

GALANTIS Pharmacy Big Beat/Atlantic/ワーナー(2015)

 それ以前にA・トラックの楽曲に参加していたことはあるものの、コンビが継続的に動きはじめたのは2014年にリリースしたEP『Galantis EP』から。そこに収録の“Smile”と“You”がクラブ・ヒットし、同年の〈コーチェラ〉出演で一気に注目度をアップしたのである。ただ、共にストックホルムに育った彼らはまったくの新人ではないどころか、すでに世界的な地位を確立している大物同士だ。まず、ブラッドシャイことクリスチャン・カールソンは、ブラッドシャイ&アヴァントで知る人も多いだろう。ケイティ・ペリーブリトニーマドンナカイリー・ミノーグらのヒットを手掛け、近年はマイク・スノウを結成してアーティスト活動も展開するヴェテラン・プロデューサーである。その相棒となるライナス・エクロウは、スタイルズ・オブ・アイ名義でミニストリー・オブ・サウンドウルトラからアルバムも出しているスウェディッシュ・シーンの次期スター。裏方としてはアイコナ・ポップ“I Love It”を共作した実績もある。そんなふうにポップセンスも弁えたコンビだけに、件の“Runaway(U & I)”や“Gold Dust”などのシングルが次々とクロスオーヴァー・ヒットを記録したのも頷けるのではないだろうか? 

 今回の『Pharmacy』には、キャッチーで親しみやすいユーロダンスを下地に両名のポップ感覚がトッピングされた、最高のダンス・トラックが用意されている。本人たちの弁によると「〈精神の安定〉という理想に近づくための、超越的自己治療を探求するなかで発見した13曲」とのことだが……つまりは耳馴染みの良いメロディーと昂揚感たっぷりのエモい展開がチョー気持ちいい!ってこと(日本盤にはカスケイドらのリミックスもボーナス収録)。ユーロ・ハウス伝統の人懐っこさをEDM時代のフィーリングで鳴らす彼らのパフォーマンスが〈フジ〉で観逃せないのはもちろん、ひと夏をガンガン踊り明かすためのサウンドトラックとして、この『Pharmacy』は必携だ!

 

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