2010年にスウェーデン本国で清純派アイドルとしてデビューした女の子が、ワールドワイドに活躍すべく、ガラッと路線変更して再デビュー。新たに身に纏ったサウンドはエレクトロ~ベース・ミュージック由来のポップスで、〈これが私の本当にやりたかったことよ!〉という自信が窺え、実にカッコイイ仕上がりとなっている。特に昨年の全米進出曲“Borderline”が最高だ。ここでの歌声はイイ具合にヤサグレていて、レゲエにオリエンタル要素を混ぜたトラックがまた彼女の気怠さを際立たせている。かと思えば、“Samurai Boy”なんて表題のナンバーではコミカルさを漂わせ、歌い回しも女優的。このように曲によって自在に変化する歌唱表現とキュートなルックスでもって、一気にブレイクしそうな予感大。