2015年を無事駆け抜けることができたMikiki。ここでは今年1年で人気の高かったレヴュー記事をジャンルごとに紹介します。おそらく世のヒット・ チャートとは大きく異なるランキングになっていますが、Mikikiの読者の方々が注目した2015年の作品はコレ! ということで興味深い並びなのでは? 今回はPOP/ROCKのトップ10!

 

 

1位を獲得したのは、パワフルなしゃがれ声が耳に残る女性シンガー・ソングライター、エル・キングの初作『Love Stuff』。ブルーノ・マーズをフィーチャーした“Uptown Funk”が大ヒットしたマーク・ロンソンもアルバムに参加し、同作からのシングル“Ex's & Oh's”は第58回グラミー賞にも複数部門でノミネートされています。さらにチャーリー・プースレオン・ブリッジズなど新世代が続々と登場し、レトロ・ソウル・リヴァイバルの波はしばらく途切れなさそうです。

また、2位のクライング、3位のトーヴェ・スティルケ、7位のコンピューター・マジックと電子音を使ったキャッチーなポップ・サウンドが魅力の新鋭たちが並ぶなか、ジョー・サトリアーニシンプリー・レッドノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズとベテラン・ミュージシャンたちもランクイン。それぞれ健在ぶりをアピールする充実作となっていました。選外では、キース・リチャーズの23年ぶりソロ作『Crosseyed Heart』のリリースも2015年のトピックでしょう。

そのほか注目は、9位に登場したインドネシアのシティー・ポップ・バンド、イックバルの『Amusement Park』。同作を入り口に、非欧米圏のインディー・シーンへと興味を持ったリスナーも多いのではないでしょうか。日本のバンドも台湾などアジア他国へとライヴに行く機会が増えてきており、2016年以降もポップ・シーンの世界地図は大きく変化していきそうです。