2015年を無事駆け抜けることができたMikiki。ここでは今年1年で人気の高かったレヴュー記事をジャンルごとに紹介します。おそらく世のヒット・ チャートとは大きく異なるランキングになっていますが、Mikikiの読者の方々が注目した2015年の作品はコレ! ということで興味深い並びなのでは? 今回はPOP/ROCKのトップ10!
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1POP / ROCK
エル・キング 『Love Stuff』 マーク・ロンソンら参加、存在感抜群のハスキー声でロッキン・ブルースなど歌いこなすデビュー作
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2POP / ROCK
クライング 『Get Olde/Second Wind』 ケイト・ブッシュとPerfumeをフェイヴァリットに挙げるNYのギタポ・バンドの初作
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3POP / ROCK
トーヴェ・スティルケ 『Kiddo』 スウェーデン発歌手の世界デビュー作はエレクトロ~ベース音楽由来のポップスを自在な歌唱で表現
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4POP / ROCK
ジョー・サトリアーニ 『Shockwave Supernova』 久々にジョン・クニベルティと組んだ初コンセプト作
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5POP / ROCK
シンプリー・レッド 『Big Love』 ミック製曲の充実度◎、結成30周年ツアー機に解散時のメンバーで録音した8年ぶり新作
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6POP / ROCK
ロー・ファング 『Blue Film』 エロス漂わせた歌がジワジワ効いてくる、ワシントンの男性歌手/マルチ楽器奏者の初ソロ作
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7POP / ROCK
コンピューター・マジック 『Davos』 NYの宅録女子によるレトロ・フューチャリスティックなエレポップ楽しめる初フル作 " />
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8POP / ROCK
ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ 『Chasing Yesterday』 リズム&ブルースなど取り込み冒険的音作り施した2作目
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9POP / ROCK
イックバル 『Amusement Park』 インドネシアのシティー・ポップ・バンド、80sのJ-Pop愛表現しつつ本場AOR思わせる初作
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10POP / ROCK
VA 『We Love Disney』 アリアナやニーヨら大物集結、デヴィッド・フォスター総指揮のディズニー名曲カヴァー集
1位を獲得したのは、パワフルなしゃがれ声が耳に残る女性シンガー・ソングライター、エル・キングの初作『Love Stuff』。ブルーノ・マーズをフィーチャーした“Uptown Funk”が大ヒットしたマーク・ロンソンもアルバムに参加し、同作からのシングル“Ex's & Oh's”は第58回グラミー賞にも複数部門でノミネートされています。さらにチャーリー・プースやレオン・ブリッジズなど新世代が続々と登場し、レトロ・ソウル・リヴァイバルの波はしばらく途切れなさそうです。
また、2位のクライング、3位のトーヴェ・スティルケ、7位のコンピューター・マジックと電子音を使ったキャッチーなポップ・サウンドが魅力の新鋭たちが並ぶなか、ジョー・サトリアーニ、シンプリー・レッド、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズとベテラン・ミュージシャンたちもランクイン。それぞれ健在ぶりをアピールする充実作となっていました。選外では、キース・リチャーズの23年ぶりソロ作『Crosseyed Heart』のリリースも2015年のトピックでしょう。
そのほか注目は、9位に登場したインドネシアのシティー・ポップ・バンド、イックバルの『Amusement Park』。同作を入り口に、非欧米圏のインディー・シーンへと興味を持ったリスナーも多いのではないでしょうか。日本のバンドも台湾などアジア他国へとライヴに行く機会が増えてきており、2016年以降もポップ・シーンの世界地図は大きく変化していきそうです。