ダフト・パンクタキシードで騒がれる前からディスコ/ブギー的なサウンドを究めていた欧州ユニットの3年ぶりとなる新作の内容は……もはや言うまでもあるまい。ギターが歯切れ良くリズムを刻む“Tonight”で歌うグレン・ジョーンズをはじめ、マーク・サダーンマイケル・ジェフリーズギャヴィン・クリストファーなど往年の名シンガー(皆、声が若々しい!)が常連の歌姫ローラ・ジャクソンらと並んで起用された楽曲は、生のホーンも随所で使用したアーリー80sマナーの快活なダンサーを主軸とする従来通りの潔さ。“Oh!”なんかD・トレインそのもの。デクスター・ワンゼル風メロウネスが芳しいP.A.C.E.客演のスロウ“Type Of Woman”が、これまた箸休め的にいい味を出している。文字通りの快作。