9月5日より新宿シネマカリテほか全国で順次ロードショーとなる映画「EDEN/エデン」の公開記念イヴェントが、今月1日にタワーレコード渋谷店で開催。ももいろクローバーZ初の公式リミックス・アルバム『Re:MOMOIRO CLOVER Z』を手掛けたことも話題となっているTeddyLoidと、OIRAN MUSICのプロデューサーでもあるDJのカワムラユキが登場したこの催しの模様をレポートします!
〈音楽さえあれば、僕らの楽園は永遠に続くと思っていた―〉というコピーからしてグッとくる「EDEN/エデン」は、フランスの新鋭女性監督であるミア・ハンセン=ラヴが、ダフト・パンクを中心にディミトリ・フロム・パリやカシアスらが活躍したフレンチ・エレクトロ(フレンチ・タッチ)の黎明期である90年代のパリを出発点に、ひとりのDJの夢と挫折を描いた青春音楽映画。その主人公、ポールは監督の実兄であるDJのスベン・ハンセン=ラヴがモデルとなっており、脚本もミアとスベンが共同で執筆。ダフト・パンクがビッグになっていく様子など、実際のシーンの軌跡を盛り込みんだストーリーが楽しめる一作です。
〈タワレボ〉でも配信された公開記念イヴェントは、TeddyLoidとカワムラユキによるトーク・セッションからスタート。6月に開催された〈フランス映画祭2015〉にプライヴェートで足を運び、本作を鑑賞していたTeddyLoidは、音楽をはじめたきっかけがフレンチ・エレクトロということもあり「自分が映画の世界にいるような感覚になりました」とコメント。カワムラも「自分の過ごした青春とシンクロしていて、観終わったあとにちょっと涙しました」と語り、当時のシーンをリアルに感じられる内容を絶賛。
さらに、ガラージ・ハウスが大きくフィーチャーされている点や、ダフト・パンクが“Da Funk”や“One More Time”でシーンを変えていく様子が描かれていることについて、それぞれの体験も明かしつつトークを展開。「音楽好きが観たら音楽のことで話せるし、もし知らなかったとしても〈こんな音楽があったんだ〉〈こんな文化があったんだ〉って思える」(TeddyLoid)、「一生の宝物になる作品」(カワムラ)と太鼓判を押していました。
トークの後は、TeddyLoidがこのイヴェントのためにセレクトしたスペシャル・セットでのDJプレイ! ヴァン・シー“Kelly”にはじまり、大きな影響を受けたというジャスティス、“One More Time”などダフト・パンクの音源を挟みつつ、自身のトラック“Black Moon Sympathy”や“FOREVER LOVE”まで、エフェクトやスクラッチも交え途中でジャケットを脱ぎ捨てるほどの熱いパフォーマンスを披露してくれました。
映画「EDEN/エデン」
監督:ミア・ハンセン=ラヴ
脚本:ミア・ハンセン=ラヴ/スベン・ハンセン=ラヴ
出演:フェリックス・ド・ジブリ/ポーリン・エチエンヌ/ロマン・コリンカ ほか
配給:ミモザフィルムズ(2014年 フランス 131分)
2015年9月5日より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
http://www.eden-movie.jp/