甘く繊細な歌声で現代的なバチャータを聴かせ、文字通りラテン・ポップ界の〈王子〉に君臨してきたヤング・スターが初の英語詞アルバムをリリース! しかもサウンドは先人たちの成功例も踏まえつつ、それ以上にモダンなアーバン・ポップで固められている。伝統的なルーツ音楽とR&B/ヒップホップに等しく触れて育った世代だけに、112“Dance With Me”をサンプリングしてスヌープを迎えた冒頭の“Stuck On A Feeling”からその振る舞いは実に堂々たるもの。JLoピットブルを招聘したイリア製のボム“Back It Up”などでは万人の連想するラテン感を振り撒き、タイガキッド・インクとの絡みでは持ち前の情熱的な歌をR&B的に機能させることにも成功している。幅広いリスナーを魅了しそうな意欲作だ。