コラム

時代を映した注目イヴェント〈The World to Come〉が間もなく開催! dip、NOT WONK、The fin.の歩み&見どころを徹底解説

 

先日もこちらの記事でお伝えしたように、〈下北沢でとことん遊ぶ〉がコンセプトのサーキット・イヴェント〈Shimokitazawa SOUND CRUISING(以下SSC)〉のスピンオフ企画〈The World to Come〉が、10月24日(土)に代官山UNITにて開催される。

〈The World to Come〉は、〈来たるべき新時代〉の到来を予感させる新人や、現在進行形のアーティストたちが交わるイヴェント。その第1弾に出演するのは、ジャパニーズ・オルタナティヴの先駆者ともいうべきdip、苫小牧を拠点とする今年大注目な若き3ピース・パンク・バンドのNOT WONK、インディー・シーンでも頭一つ抜きん出たメロディー・センスで人気を博す神戸出身の4人組・The fin.という、世代やサウンドは異なるものの、各フィールドにおいて確固たる地位を築いている3組。彼らが邂逅を果たすというだけで、この日のUNITでは、なにかが起こりそうな予感がいっぱいだ。いずれもパーソナルな面では寡黙な印象のアクトではあるが、今回の対バンには胸中で青い炎がメラメラと燃えているはず。きっと全組とも〈勝ちにいく〉パフォーマンスを見せてくれるはずだ。ちなみに、〈SSC〉のオーガナイザーであるKawanishiもDJとして参加。3組の醸す緊張感とは対照的に、ステージ転換中はパーティ・ムードを楽しめそうだ(さらに、中学生以下はチケット無料!)。今回の記事では、〈The World to Come〉を楽しみ尽くすための予習編として、これら出演3バンドの歩みとライヴの見どころを紹介していこう。

 

【dip】

 

dipは、ヤマジカズヒデナガタヤスシナカニシノリユキからなる3ピース・バンド。91年からライヴ活動をスタートし、これまでにリリースしたオリジナル・アルバムは10枚以上と、20年に渡ってシーンを生き抜いてきた日本のオルタナ・シーンの支柱的存在である。幾度かのメンバー・チェンジを経て、現在はオリジナル編成で活動中。2014年には、現時点での最新アルバムにあたる『neue welt』を発表。制作前、ヤマジがかねてから興味を抱いていたベルリンへと探訪した経験を作品に落とし込み、クールでダークなオルタナティヴ・ロックに仕上げている。そのソリッドな破壊力は圧倒的で、性急なスピード感にはヴェテラン・バンドとは思えぬヒリヒリとした焦燥がたぎっている。タイトルの『neue welt』はドイツ語で〈新世界〉を意味し、これがバンドにとっても新しい地平へと達したという表明でもあるのだろう。dipはその活動において、一時たりとも棘を丸くすることがない。 

彼らの実力を証明するものの一つと言えるのが、2012年にリリースされたトリビュート・アルバム『dip tribute ~9faces~』 。チバユウスケ(The Birthday)、MO’SOME TONEBENDERPOLYSICS木下理樹ART-SCHOOL)、te’THE NOVEMBERSなどの実力派アクトから、花田裕之井上富雄池畑潤二といった伝説的ミュージシャンまでが参加し、世代を越えたバンドマンからの支持を形にした作品だった。若いオーディエンスには、この〈The World to Come〉がdip初体験となる人もいるかもしれないが、是が非でも彼らのライヴにぶっ飛ばされていだたきたい。

 


【NOT WONK】

 

dipと同様、こちらも3ピース・バンドであるNOT WONK。ただし、年齢的にはdipと親子ほど離れており、メンバーの加藤フジアキムともまだ20歳を越えたばかり。いまも大学在学中である彼らは、北海道は苫小牧を活動拠点とするパンク・バンドだ。彼らは2014年に同世代である京都のバンド、THE FULL TEENZのメンバーが主宰する生き埋めレコーズのコンピ『生き埋めV.A.』に参加。強烈なメロディーを武器にポスト・ハードコアを刷新したアンセム“Guess What I'm Thinking”でリスナーの度肝を抜いた。

元・銀杏BOYZ安孫子真哉もそのうちのひとり。NOT WONKのデビュー・アルバム『Laughing Nerds And A Wallflower』は安孫子の運営するレーベル、Kilikilivillaから今年5月にリリースされた。17曲すべてがキラーと言えるフック満載のソングライティングと、タイトでハードなアンサンブル、さらにフロントマンである加藤のカリスマティックなスター性―サウンド、佇まい共に、太文字のスケール感を持ったNOT WONKは、瞬く間に出自であるパンク・シーンを飛び越え、インディー精神を胸に持つキッズたちのニュー・ヒーローとなった。地方に在住し、綿々と続くパンクの歴史に敬意を払い、それらのスピリットを矜持に誇り高く活動。NOT WONKは、2010年代でもっとも若者たちが夢を託せるバンドだ。その輝きを最短距離で届けてくれるライヴ・パフォーマンスは必見。

★NOT WONKのインタヴュー記事はこちら

 

【The fin.】

 

NOT WONKを、クラウド・ナッシングス以降の同時代インディー・パンクと共振するユースと評するなら、The fin.はウォッシュト・アウトビーチ・ハウスを起点とした冷ややかなドリーム・ポップと地続きの温度感を堪えたアクトと言えるだろう。2010年から活動する彼らは、Yuto UchinoRyosuke OdagakiTakayasu TaguchiKaoru Nakazawaからなる4人組。2013年にリリースされた自主制作の初EP『Glowing Red On The Shore EP』で、透明感のある歌声と甘いサイケデリア、氷の彫像の如き美しく完成されたアンサンブルが合わさるインディー・ポップを展開して話題に。HAPPYHomecomingsらとともに、関西を震源地とした新しい世代の台頭を告げた。

2014年には、初のフル・アルバム『Days With Uncertainty』を発表。同時代のインディーR&Bを咀嚼したサウンドはさらに洗練され、そこに溶け込むUchinoのヴォーカルはますます艶やかになり、ロック・バンドとしての懐の深さを見せている。今作を聴いて脳裏に浮かぶのは、大きなフェスティヴァルのメイン・ステージ、真夜中の時間帯に満員のオーディエンスを照らす柔らかな蝋燭の光。そんな幻想的なシーンだ。このライヴで、彼らの広がり続けるポテンシャルに心地よく包まれてほしい。

 



Shimokitazawa SOUND CRUISING presents〈The World to Come〉
日時/会場:2015年10月24日(土)  東京・代官山UNIT
開場/開演:17:30/18:00
料金:3,000円(前売り)/3,800円(当日)
・ローソン(Lコード:76314)
・チケットぴあ(Pコード:276-585)
・イープラス
・楽天チケット
http://soundcruising.jp/
http://www.thistimerecords.com/productions/e/shimokitazawa_sound_cruising_presents_the_world_to_come.php

 

 

【※10月21日追加】
〈The World to Come〉 2組4名様ご招待!

こちらの記事でご紹介した、10月24日(土)に開催される本公演のチケットを、Mikiki読者2組4名様にプレゼントします。応募締め切りは10月23日(金)正午12時。どうぞふるってご応募ください。応募方法は以下をチェック!

★メールでの応募方法

件名に「Mikiki 〈The World to Come〉招待希望」、本文に(1)お名前(ふりがな含む)(2)お電話番号(3)ご住所(4)メールアドレスをご記入の上、下記のアドレスまでお送りください。

mikiki@tower.co.jp

当選者には、ご記入いただいたメールアドレスへ当選通知メールを送信いたします。
※応募情報が未記入の場合は無効とさせて頂きます。

 

★Twitterでの応募方法

(1)Twitterにて「@mikiki_tokyo_jp」をフォロー
(2)該当のツイートをRTしてください。

当選者には、ご記入いただいたメールアドレスへ当選通知メールを送信いたします。
※フォローされていない方の応募は無効とさせて頂きます。

※会場までの交通費、及び会場内での飲食費は当選者様のご負担になります。
※当選の権利は当選者様ご本人のものとし、換金・譲渡はできません。
※別途ドリンク代をいただきます。
※応募に際してご記入いただいたお名前・ご住所・ご連絡先等の個人情報は、弊社からの各種ご案内(イヴェント、アーティスト情報など)、アンケートの統計 資料の作成に利用させていただくことがございます。ご記入いただきました情報はタワーレコード株式会社にて保管し、該当イヴェント関係者へお伝えする場合を除き、第三者へ提供することはございません。タワーレコード株式会社のプライバシー・ポリシーに関しましては、次のサイトをご参照ください。

http://tower.jp/information/privacy

関連アーティスト
TOWER DOORS