LOVE AND LATIN POP
[緊急ワイド]ラティーノ・ウルバーノの現在
アーバン・ミュージックと結び付いてどんどん広がるラテン・ポップの世界。暑い季節は過ぎてしまったとしても、この界隈の情熱烈風は年中無休なのだ!!
YANDEL
ウィシン&ヤンデルでの歩みと、精力的に動く相棒の現在
プエルトリコで学生時代に出会ってラップを始めたウィシン(78年生まれ)とヤンデル(76年生まれ)が表舞台に登場してきたのは90年代後半のこと。ローカル・レーベルから発表した初作『Los Reyes Del Nuevo Milenio』からコンスタントにリリースを重ねて同胞たちの支持を広げ、その間にはヤンデルの『Quien Contra Mi』(2003年)、ウィシンの『El Sobreviviente』(2004年)と各々がソロ作も出している。
全米を席巻するレゲトン・ブームにそのタイミングで立ち会った2人は自主レーベルのWYを設立し、マチェーテと契約。通算5作目『Pa'l Mundo』(2005年)は全米ラテン・チャートを制し、300万枚以上のセールスを上げることに。R・ケリーやエイコン、50セントらとのコラボも経験して一躍トップ・デュオへと登り詰めたのだった。
9作目『Lideres』(2012年)に伴うツアーを終えた2013年、デュオは活動休止を宣言。ふたりはソニー・ラテンに移籍してそれぞれにソロ作を重ねて現在に至っている。今年に入って“Calentura”をヒットさせたヤンデルも3枚目のソロ作を制作中のようだが、あえてやらなかった(?)コンビ曲がドン・オマールの作品で実現していたり、デュオの再始動も近いのかもしれない。