PLANET MU
音の惑星から愛を込めて20年!!

 後にバグキング・ミダス・サウンドとして名を馳せるケヴィン・マーティンが〈Ambient Series〉で例の教化活動を行うなか、それと同じヴァージン傘下で、ミュージックことマイク・パラディナスの作品をリリースするためにプラネット・ミューが設立されたのは95年。ハードコアなダンス・ミュージックを信条に送り出されたアーティストはこの20年で実に150組以上だ。例えばJoseph Nothingのリリースに加え、そのDNAを継ぐMURDER CHANNELへの影響など、ここ日本でも根強い支持を誇るそのレーベルから20周年記念を祝うコンピ『μ20』が登場した。

 ここにはグライム~ダブステップの波と共に最前線へと急浮上した時代の音源、卒業後も活躍するフォルティDLマシーンドラムら、そしてインディー・シンセやジューク/フットワークの流行を仕掛けたテン年代のトラックまで、その軌道の一部が記録されている。タレントありきではなく、きちんと音を届けてきたこの惑星は、さらにもう10年、20年と廻り続けるはずだ。