曲の展開や音響面を含む音の自由度が近作で類を見ないレヴェルに達した新作。それと併せ、前作でみずからの生活を文字通り物語ることから距離を置きはじめた歌詞は攻撃的に。音の熱に浮かされるように語気を強めたラップはいつにも増して力強い。〈お前らの輪には/絶対入らねえ/ヨソモノでけっこう〉のラインとカラスの鳴き声が、ダブ的な音響の上でシュールに交わる“YOSOMONO”はぶっちぎりにオリジナルだ。