2015年を無事駆け抜けることができたMikiki。ここでは今年1年で人気の高かったレヴュー記事をジャンルごとに紹介します。おそらく世のヒット・ チャートとは大きく異なるランキングになっていますが、Mikikiの読者の方々が注目した2015年の作品はコレ! ということで興味深い並びなのでは? 今回はCLASSICALのトップ10!
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1CLASSICAL
大萩康司 『EL ABRAZO』 アンドリュー・ヨーク楽曲など収録、国際的に活躍するクラシック・ギタリストの小品集
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2CLASSICAL
中桐望 『ショパン:24の前奏曲 ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲』 注目ピアニストの情感豊かなデビュー作
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3CLASSICAL
森麻季 『翼をください~ベスト・ソングス』 クラシックから日本歌曲まで多彩な名曲を聴かせるベスト盤
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4CLASSICAL
航空自衛隊航空中央音楽隊 『バンド維新2015』 久石譲ら参加、日本を代表する作曲家の吹奏楽曲収録の人気シリーズ新作
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5CLASSICAL
ソーニャ・ヨンチェヴァ 『Paris, Mon Amour』 ブルガリアのソプラノ歌手によるベル・エポック期のアリア集
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6CLASSICAL
ハンス・クナッパーツブッシュ 『ロンドン・シングス・ワーグナー』 不世出のワーグナー指揮者による緊張感に満ちた最高傑作
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7CLASSICAL
オーラヴル・アルナルズ&アリス=紗良・オット 『The Chopin Project』 楽器や音響を変え再構築したショパン作品集
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8CLASSICAL
クロード・エルフェ 『ブーレーズ:ピアノ・ソナタ第2番;ベルク:ピアノ・ソナタ第1番』 現代音楽名演が初CD化
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9CLASSICAL
小澤征爾 『ラヴェル:歌劇〈こどもと魔法〉』 完全復活印象付けたサイトウ・キネン・フェス公演を完全収録
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10CLASSICAL
アノニマス4 『1865』 南北戦争終結150周年を記念、女声アカペラ・アンサンブル草分けによるアメリカン・ソング集
世界の小澤征爾、日本を代表する歌い手の森麻季、ブルガリアのソプラノ歌手によるアリア集から、古豪アカペラ・アンサンブルによるアメリカン・ソング集まで、多彩な顔ぶれがランクイン。1位に輝いたのは、大萩康司が昨年リリースした『EL ABRAZO』。クラシックの祭典〈ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン〉に出演するなど、2015年も名演を披露したギタリストに人気が集まりました。
そして注目すべきは、ショパンの存在感です。2位の中桐望は、ショパンの本場ポーランドに留学中という87年生まれの前途有望なピアニスト。このCDデビュー作でも、ラフマニノフと共にショパンの楽曲を取り上げ、エモーショナルな表現を見せていました。かたや7位の『The Chopin Project』は、新進気鋭のピアニストであるアリス=紗良・オットと、ポスト・クラシカルの象徴的存在オーラヴル・アルナルズがタッグを組んでの〈ショパン再解釈〉が光る1枚。ポスト・クラシカルではマックス・リヒターの『Sleep』と、チリー・ゴンザレスによる室内楽集『Chambers』も、選外ながら2015年のトピックと言える内容でした。