ポスト・クラシカルの雄、オーラヴル・アルナルズとアリス=紗良・オットが楽器や音響を変え再構築したショパン作品集

2015.05.14

アリス=紗良・オットオーラヴル・アルナルズと共に繰り広げる「再構築」。ポスト・クラシカルの雄と新進気鋭の女流演奏家のタッグと言えばヒラリー・ハーン&ハウシュカの『シルフラ(2012年)』が思い出されるが、アプローチが同じでも今作が決定的に違うのは、これが“ショパンの作品”だということ。もはや決定盤の名高い『リスト:超絶技巧練習曲(2008年)』や『ショパン:ワルツ全集(2009年)』で証明してきたアリス=紗良のロマンティックなピアニズムが、ここでは全く別の表情を魅せる。楽器や音響を変え、時に削ぎ落とし、創意が加えられた音楽、それでも根幹で光るのは“ショパンのイデア”に他ならない。

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