2013年サイトウ・キネン・フェスティヴァルの「こどもと魔法」。小澤征爾完全復活を印象付けた舞台でした。"こども"を歌うのはイザベル・レナード、アメリカ出身の期待のメゾ・ソプラノです。その容姿の美しさでも注目の若手ですが、伸びやかな声と共にこの役で求められる高い表現力も十分で納得の出来栄え。そしてこのオペラは時間は短いのですが動物や茶碗等、様々な役柄が出て来てそれぞれに魅力的な場面がちりばめられているのが楽しいですよね。その幻想的で色彩感豊かな音づくりを存分に聴かせて素晴らしい舞台です。他に類のない傑作オペラに魅力的な1枚が出来ました。

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