今期待のブルガリアのソプラノ、ヨンチェヴァのアリア集。19世紀“ベル・エポック”の時代のパリに因んだ曲を集めています。ソプラノの王道『椿姫』《ああ、そはかの人か》、『ラ・ボエーム』の別れのアリアといった有名どころの曲からルコック《百人のおとめ》、メサジュ《お菊さん》といった聴く機会が少ない曲も入った意欲的なプログラム。“タイスの瞑想曲”で有名な『タイス』からの終幕の二重唱は本当に美しく聴きほれてしまいます。豊かな表現力、凛とした強さのある美声も魅力的、これからの活躍を確信出来るような待望のデビュー盤です。