シカゴ在住のとある青年が歴史書を執筆するための資料として、オークションで未現像のネガフィルムを購入。現像した写真は歴史書の資料としては全く役に立たなかったが、その素晴らしさからネットで公開してみると大反響。20世紀の写真史を揺るがす大発見となったが、無名の写真家ヴィヴィアン・マイヤーはすでに故人であることしか分からない。本作はそんな天才写真家の秘密に迫るミステリー仕立てのドキュメンタリーであると同時に、歴史家を目指していたはずが写真に魅せられ展覧会開催から果ては本作を監督までしてしまった青年ジョン・マルーフのドキュメンタリーでもある点がスリリングだ。