〈さえずり〉を名乗る歌姫が本名を表題にして放つ11年ぶりのアルバム。清涼感のある美声は色褪せることなく、楽曲も過去2作以上に腕を揮うジョン“ジュブ”スミスチャーリー・ビリアルのアコースティック・ギターを活かしたオーガニックなスロウ中心で、作風は見事なまでに不変。盟友ミッシー・エリオットが声を挿んだティンバランド製のミッドも快演で、柔らかに舞う多重コーラスが愛おしい。これぞレイドバックR&Bだ。