トラヴィスの新作にも客演しているノルウェーの女性シンガーが放った初作。陰影のあるメロディーの曲が多く、ジャケからもわかるようにダークでゴシックなムードもあるが、ハイトーンの歌声は力強く、閉じた印象はない。電子音をまぶしたナンバーが大半とはいえ、大陸的などっしり感もあって聴き応えたっぷり。どこか中華ポップ的なニュアンスがヴォーカル表現から感じられてユニークだ。夜中に浸って聴きたい。