Mikikiに掲載しているレヴュー記事の、2016年4月のアクセス・ランキングを発表します!
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1JAPAN
世木トシユキ 『西陽の影』 60~70sアメリカン&ブリティッシュ・フォークの空気感纏いつつ日本人的な歌詞乗せた柔らかい初作
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2OTHER
ジャンキーXL 『Deadpool』 大袈裟な80s風サウンドが過激な、ティム・ミラー新作映画のサントラ
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3JAPAN
SHADOWS 『Extrance』 FACTの元メンバーが新バンド始動、メロディック・ハードコアに焦点当てたライヴEP
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4JAPAN
ももいろクローバーZ 『AMARANTHUS』『白金の夜明け』 堂本剛ら参加、〈生と死〉〈ファンタジー〉テーマにした対となる連作
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5JAPAN
THE BASSONS 『WE ARE THE BASSONS』 ガレージ・ジャンク・ファンク!? ダースレイダー率いるバンドのヤバい一枚
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6JAPAN
NONA REEVES 『BLACKBERRY JAM』 かせきさいだぁ参加のシンセ・ブギーなど80sなポップソング迷いなく展開する新作
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7JAPAN
怒髪天 『五十乃花』 いつになく切実なラヴ&ピース曲並ぶ、気迫溢れる演奏と渾身のシャウトが近年ベストな一枚
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8JAPAN
鈴木早織 『イーストリバー』 THE SUZANのヴォーカルによる初ソロ作はUSインディー勢に通じるドリーミーなサウンドを展開
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9JAPAN
3776 『3776を聴かない理由があるとすれば』 富士の麓のご当地アイドル、DOOPEES思わせる初フル作
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10JAPAN
SOIL & "PIMP" SESSIONS 『BLACK TRACK』 長岡亮介やタヒチ80のグザヴィエら参加、〈ブラック&メロウ〉がテーマの意欲作
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11JAPAN
向井太一 『POOL』 透き通るような歌声とR&Bベースにしたアーバンで上質なサウンド奏でるシンガーの初作
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12JAPAN
KURUUCREW 『KURUUCREW』 クラウトロック~人力テクノ風情の執拗な反復を展開&トランシーな音響にトバされる新作
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13JAZZ
チャールス・ロイド&マーヴェルズ 『I Long To See You』 ノラ・ジョーンズ参加、ビル・フリゼール擁する新クインテットとの新作
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14JAPAN
Linn Mori 『Invisible Vision』 欧州でも活躍するビートメイカーによるILL-SUGIやArμ-2らとも共鳴するビート集
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15DANCE / ELECTRONICA
ザットマンモンクス 『Columbusing』 ムーディーマン×J・ディラ? 黒いグルーヴのビートダウン~ハウス鳴らす初作
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16JAPAN
VA 『Rhyming Slang Tour Van』 DYGL、SaToAら日本の洋楽志向の若手やコンピューター・マジックら海外勢集うコンピ
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17JAZZ
アラ・ニ 『You & I』 ビリー・ホリデイ×ミニー・リパートンな歌声でしっとりとジャズやブルース歌唱した初作
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18OTHER
「孤独のグルメ Season5」 晩酌のお供に最適、人気TVドラマが初の海外出張編&真夏の博多スペシャルも特別収録でソフト化
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19WORLD
クァルタベー 『LICAO #1:MOACIR』 ミナスの中心人物、ジョアナ・ケイロス率いる5人組、モアシール・サントス曲再構築した初作
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20JAPAN
Count Phantom 『EVIL PARK SOUND SECT』 ノーウェイヴ×プログレ×モンド~カルトな楽曲群が最高すぎる初作
ちょっと驚きの結果と言えそうな、2016年4月度のアクセス・ランキング・レヴュー編。FACTの元メンバーによる新バンド、SHADOWSにももクロ、怒髪天といった支持層の厚い人気アクトを押しのけ、首位に輝いたのは新鋭シンガー・ソングライター、世木トシユキの初作『西陽の影』でした! 繊細なフォーク・サウンドを軸に、優美な菅弦楽器が彩る極上のポップス作。レヴュー記事には全曲ダイジェスト映像を掲載しているので、その素敵っぷりを観聴きしてお確かめください!
そして、20位中14組が邦楽と、ドメスティックな印象が強い今ランキングにおいて、ひとり気を吐いたのが、2位にランクインした映画「デッドプール」のサントラ。一人称が〈俺ちゃん〉という、マーベル・コミックスきっての異色ヒーローの初単独映画で、昨年「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で名を上げたジャンキーXLが音楽を担当しています。圧倒的アウェイ感のなか飄々と上位にいるあたりが、実にデッドプールらしい気が……。
また、海外の音楽作品では、19位のクァルタベー『LICAO #1: MOACIR』を要チェック。ミナス・シーンの中心人物であるクラリネット奏者、ジョアナ・ケイロス率いるクィンテットの初作で、ブラジル音楽の巨匠、モアシール・サントスの楽曲をアイデア豊かに再構築しています。スリリングなアンサンブルとヒューマンな温かみを併せ持つサウンドは、ダーティ・プロジェクターズなど新世代アメリカーナのファンから現代ジャズ好きまで、フレッシュな音楽を求めるリスナーにオススメです!