デビュー20周年を祝福する15作目。カジ節を濃縮したナンバー“なつやすみを待っている”や、ロジャー・ニコルスボッサモータウン……といった渋谷系マナーの手の広げ方が集大成なムードを感じさせもするが、KONCOSとの3ピースを軸にしたラフで瑞々しいアンサンブルが、これまでとは別種のフレッシュネスを作品に吹き込んでいる。ネオアコ由来の変わらぬポップネスを新たなスタイルで開花させた充実作だ。