〈音楽と温泉〉というユニークなコンセプトを掲げ、2012年より石川・加賀市で開催されている〈加賀温泉郷フェス〉。来場をきっかけに〈加賀温泉郷に足を運んでもらいたい〉〈地元の観光に繋げたい〉という街おこしとしての側面も打ち出してきた同フェスが、間もなく7月23日(土)に行われる。前年までは柴山潟湖畔公園の野外ステージをメイン会場にしてきたが、今回は加賀の山代温泉を堪能できる大型旅館、〈瑠璃光〉を貸し切っての開催。宴会場の〈平安〉は〈大宴会場ステージ〉に、喫茶室の〈さい川〉は〈DJラウンジ〉となるなど、館内の施設を使った4ステージで、40組を超えるアーティストのパフォーマンスが繰り広げられる。また、来場者は大浴場での入浴も可能で、ここに正真正銘の〈温泉フェス〉が実現するというわけだ。
また、ポップスやクラブ・ミュージック、アイドルまで、独自の感性で揃えた出演陣も〈加賀温泉フェス〉の魅力。今年もTOKYO No.1 SOUL SET(以下、ソウルセット)、野宮真貴、Vampillilon(Vampillia+西浦謙助)、土岐麻子、忘れらんねえよ、ASA-CHANG&巡礼、TOWA TEI、砂原良徳、tofubeats、アップアップガールズ(仮)……など、ジャンルを超えたありそうでないラインナップとなっている。今回は、温泉にゆったり浸り、地元の食材を味わい、親近感を持って音楽を体感できる〈加賀フェス〉の魅力について、実行委員長の萬谷浩幸と、同フェスに第1回から連続出演しているソウルセットの渡辺俊美に話を伺った。
震災の年に福島のイヴェントへ行って、フェスと観光の親和性に気が付いた(萬谷)
――〈加賀フェス〉は、数多くあるフェスのなかでも突出した個性を持っていると思います。まずは、加賀市で温泉旅館を経営している萬谷さんが、なぜフェスを立ち上げようと思ったのかを教えてもらえますか?
萬谷浩幸「〈加賀フェス〉をやろうと思ったきっかけは、実は俊美さんとも関連があるんですよ」
渡辺俊美「え、そうなの?」
萬谷「2011年の震災の年に、福島で行われた〈風とロック〉によるイヴェント〈LIVE福島 風とロックSUPER野馬追〉を観に行ったんです。小名浜に友達がいたし、福島に関心を持っていたので。本当は福山雅治さんが出演する日に行こうと思っていたんですが、日にちを間違えてしまって(笑)。僕が行った日は猪苗代湖のそばでライヴをやっていました」
渡辺「前の日に来ちゃったんだね(笑)」
萬谷「ええ(笑)。そのイヴェントに行って、猪苗代湖の風景や福島の食べ物と人に感銘を受けたんですが、その時にフェスと観光は親和性が高いということに気が付いた。フェスをきっかけに若い人に足を運んでもらい、地元の良さに触れてもらえたら素晴らしいだろうなと思って、加賀の柴山潟の近くでフェスをやることを思い付いたんです。俊美さんは2011年の〈風とロック〉でも中心的な存在だったこともあり、ぜひ出演していただきたいなと思って」
渡辺「その話、初めて聞いた(笑)。そうか、だから〈加賀フェス〉は湖のそばの会場だったんだね」
萬谷「実はそうなんですよ」
渡辺「僕のところに出演依頼の連絡が来たのは、萬谷さんの知り合いの陶芸をやっている方と僕の知り合いが繋がっていたのがきっかけだったんですよ。萬谷さんがソウルセットの大ファンということも聞いて、〈じゃあ、やりましょう〉と」
――〈温泉と音楽〉というコンセプトについてはどう思われました?
渡辺「すごくいいなと思いましたね。〈風とロック〉の活動もそうなんだけど、その頃はローカル的な意識が高くなっていた時期だったんですね。東京ではなくて、地方から発信することが大事だと思っていたし、金沢ではなくてさらに奥にある加賀で開催するというのも魅力的だった。直感でおもしろそうだなと」
萬谷「当時はやはり自粛ムードもあったんですが、北陸新幹線の開通も控えていたし、どうにか地元から発信したいと思っていて。その前に〈レディー・カガ※〉という活動も主宰していたので、〈レディー・カガフェス〉というのを開催しようと思ったら、〈流石にその名前でフェスをやるのはマズイ〉ということになった(笑)」
※加賀温泉の宿泊施設や飲食店に勤務する女性たちによる地域情報発信プロジェクト。詳細はこちら
――〈レディー・カガ〉というネーミング、すごくインパクトありますよね。萬谷さん、アイデアマンですね!
渡辺「オヤジのダジャレだけどね(笑)」
萬谷「フフフ(笑)。だからイヴェント的な発想というよりも、観光的な発想なんですよね。でも最初は大変でした。フェスをやろうと決めた時は〈観光協会や行政もすぐに協力してくれるだろう〉と思っていたんですが、なかなか理解していただけなくて」
渡辺「だろうね」
萬谷「〈何でフェスなの?〉という。でも、そのうち〈一緒にやろう〉と言ってくれる人も増えてきて、2012年にまず第1回を開催したんです」
今年の〈加賀フェス〉は、アーティストでいえばファースト・アルバムだね(渡辺)
――第1回のラインナップはソウルセットにEGO-WRAPPIN'、スチャダラパー、元ちとせ、畠山美由紀、そしてソロで俊美さん。いきなり豪華ですよね。
渡辺「ホントだよね」
萬谷「とにかくフェスのことは何もわからなかったので、まずは自分が来てほしいと思う人に声をかけさせてもらったんですが、アーティストの方々が想像以上に協力してくださったことにはビックリしたし、嬉しかったですね。でも、1年目は台風が来てしまって、途中で中止したんです」
渡辺「僕とちとせちゃんだけだよね、予定通りライヴをやれたのは」
萬谷「はい。でも中止になった後に俊美さんが音頭を取って、旅館でライヴをやってくれたんです。もともとアフターパーティーを開催する予定だったんですけど、そこに出演者の皆さんが集まってくれて」
渡辺「前日に〈コヤブソニック〉があって、エゴとスチャダラパー、ソウルセットは一緒に移動してきたんですよ。僕は出番が早かったので加賀に前ノリしてたから、前日に萬谷さんやスタッフの皆さんの想いを聞いていたんですよね。そこで、残念ながら台風で中止になってしまったけど、このまま終わるのは良くないなと思って、〈アコースティックでやらない?〉ってみんなに言ったら、〈やる〉と言ってくれて」
萬谷「旅館の会場に入れたお客さんは300人弱だったんですけど、あんなに親密な空間のライヴもそうないと思うくらい、すごく良かったんです。入れなかったお客さんからは批判もいただきましたが、やって良かったなと」
渡辺「あそこで良いライヴができたら、来てくれた人も〈加賀フェス〉に対して悪い印象は持たないだろうと思ったんですよね。ほら、〈フジロック〉も最初の年は台風で中止だったでしょ? (2日目に出演予定だった)ソウルセットはとんぼ返りだったんです。その経験もあったから、何かやったほうがいいなと」
――2013年に公開されたショート・フィルム「加賀温泉郷フェス~ここでしか、できないこと~」も素晴らしいですよね。フィクションとインタヴューが混ざった構成で、〈加賀フェス〉の紹介と同時に関わっている人たちの強い思いが伝わってきて。
萬谷「ありがとうございます。中止になってしまったことに対するストレスはあったんですけど、そのおかげでスタッフがひとつになったというか、〈加賀フェスを続けたい〉というムードが強まったんです。それを記録として残しておきたかったんですよね。BIKKEさん、俊美さんにも出演していただいたんですが、撮影中のインタヴューにすごく感動したんです。僕は素人だし、アーティストの方々との関わり方や距離の取り方がわからなかったんですけど、自分たちの想いやこのフェスを通してやりたいことを代弁していただけて。こんなにも理解してもらっているんだなと実感できたし、〈こういう繋がりができるんだったら、フェスを続ける価値がある〉と思えたというか」
渡辺「地方でフェスを立ち上げようとすると、本当にいろいろなことがあると思うんですよ。行政との関わりにしても、誰かを立てたら、こっちも立てなくちゃいけないような局面があるだろうし。でもがんばって旗を立てるヤツが一人いれば、意外とやれるんですよね。〈加賀フェス〉は、萬谷さんをはじめ関わる人たちから意欲がバンバン伝わってきたし、〈これなら大丈夫だな〉と思いましたね。ただ、やり続けることは絶対に必要なんですよ。それこそ行政や地元の人を巻き込むには、1回だけではダメなので」
――実際、2回目以降はどんどん規模を拡大していますよね。2013年の第2回は2日間の開催で、前年に引き続きソウルセットやスチャダラパー、元ちとせ、畠山美由紀のほか、ヒックスヴィル、おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)、レキシ、堀越泰行などおよそ20組が出演しました。2014年、2015年は1日の開催ですが、出演者の数はさらに増えています。
渡辺「やりすぎでしょ(笑)」
萬谷「フフフ(笑)。先ほども言ったように、そもそも〈フェスをやる〉ということがよくわかっていないので、気付いたらこうなっていたという感じなんですよね」
渡辺「とにかく想いが強くて、アイデアがどんどん出てきた結果なんだろうね。興行のことを考えたら、こういうふうにはならないだろうし」
萬谷「そうですね。最近は開き直ってきて、〈どうしてこういうラインナップなんですか?〉と訊かれたら〈僕が好きだからです〉と言っています(笑)」
渡辺「でも、それしかないよね」
萬谷「〈コヤブソニック〉を主宰していた小藪(千豊)さんがインタヴューで、〈会社や観客を含め、それぞれにいろんな見方や捉え方があって、それをすべて満たすことはできない〉とおっしゃっていて。だったら自分がやりたいことや〈聴きたい〉〈会いたい〉という想いをどんどん飽和させたほうがいいのかなと。それに興行として成立させることを優先したら、加賀ではなくて金沢でやったほうがいいですからね」
渡辺「そういうことだよね」
萬谷「特に〈加賀フェス〉は、規模が大きくなればいいとか、盛り上がればいいということではなく、観光に繋げたい・地元のことを知ってほしい、というのが核になっているので、あとはすべて〈手段〉なんです。スタッフの手配やお金のことなど、やればやるほどいろいろな問題は出てくるんですけど、合理性だけを追求してもしょうがないと言いますか、不合理なところがないと続けられないという想いも強くなっていますね」
渡辺「以前よりもずっとフェス全体が地元らしくなっているのも良いよね。例えば出店にしても、1年目は〈加賀のフェスなのに、どうして広島風お好み焼き?〉みたいな感じだったんですけど(笑)、2年目からはどんどん地元色が入ってきて。あとね、全体的に雑な感じもいいんですよ。〈クラブ系のステージ〉〈バンド系のステージ〉みたいに一応わかれてはいるんですけど、〈フジロック〉みたいにそれぞれのステージを仕切っている人は特にいないので、すごくユルい」
萬谷「そうですね(笑)」
渡辺「これだけたくさんのアーティストが出ているのに、ユルいんですよね。それもローカルらしいかなと思いますね。しかも今年は野外じゃないんだよね?」
――今年の会場は、温泉街の中心にある大型温泉旅館の瑠璃光を全館貸し切って、館内にある4つの施設を使ったフェスになります。これで名実共に〈温泉フェス〉ですね。
渡辺「そうだよね。実は、今年の1月に別府の温泉で〈『LISTEN』tour 2016 BEPPU〉というライヴをやったんですよ※。僕と藤原ヒロシ君、INO hidefumi君、川辺ヒロシ君が出て、宴会場で演奏したんだけど、それがすごくイイ雰囲気だった。そこに萬谷さんも来てたんだよね。(今回加賀フェスを温泉宿で開催するのは)あれがきっかけだったんじゃないかって思ってるんだけど」
※大分・別府温泉のホテルニューツルタで開催されたイヴェント
萬屋「その通りです(笑)。〈加賀温泉郷フェス〉と銘打ってはいますが、これまでは湖畔で開催していて。お客さんも18時くらいになると帰りの新幹線や飛行機の時間を気にしはじめるし、〈観光に繋げる〉という本来の目的が達成できていないという課題があったんです。それでメイン・ステージだけではなくて、温泉街の中心にサブ・ステージを作ったりもしたんですけど、なかなかしっくりこなくて。今年は騒音の問題も重なって、もしかしたら開催できないかもなとも思っていたんです。そんな時に別府へ行って打ち上げにも出席させてもらって、〈加賀フェス〉もお手伝いいただいている別府の〈『LISTEN』tour 2016 BEPPU〉を主催する鶴田さんに相談したら、〈瑠璃光〉がいいんじゃないかという話になったんですよね。温泉フェスの原点に戻るという意味でもすごくいいなと」
渡辺「実は僕も以前から言っていたんですよね。〈規模を大きくしなくても、例えば温泉宿で永積タカシ君や斉藤和義君に弾き語りライヴをやってもらって、あとは萬谷さんが好きなDJを呼べばいいんじゃない?〉って」
――そのスタイルは、そもそもの〈温泉フェス〉のイメージに近いですよね。
渡辺「そうそう。だから今年の〈加賀フェス〉は、アーティストでいえば〈ファースト・アルバム〉ですよ」
萬谷「そうかもしれないですね。混じりっけがないというか、いよいよ〈これがやりたかったんだ〉というフェスになりそうだなという気がします。まだ終わってないんですけど、すでに僕のなかではやり切った感じもあるんですよ(笑)。タイム・スケジュールを組んでいても、すごく腑に落ちるので」
〈現代における宴会〉がアイドルのライヴやDJパーティーなのかな(萬谷)
――DJやバンドにアイドルまで、ジャンルを超えたラインナップも〈加賀フェス〉の特色になっていますね。
萬谷「確かに〈どうしてアイドルとDJが同じフェスに出てるの?〉みたいなことは言われなくなりましたね。皆さんに受け入れてもらえたというか、〈加賀フェス〉の個性をちゃんと理解してもらえているんだな、と」
渡辺「いまは違うジャンル同士のコラボレーションも多いからね。僕もでんぱ組.incに曲を書いたりしたけど、リスナーも普通に受け入れて、おもしろがってる。だから(加賀フェスのラインナップは)これが〈いま〉なんだよ」
萬谷「なるほど」
渡辺「いろいろなジャンルの出演者がいると、楽屋も楽しいよね。バンドはいまも年功序列が残ってるし、僕なんか〈失礼します!〉みたいに挨拶されちゃうんだけど、アイドルにはそういうのがないから(笑)、こっちもヘンに気を遣わないで済むし、気持ちが楽なんだよ」
――いろんな年齢層のお客さんが楽しめるラインナップでもありますよね。
萬谷「温泉はもともと幅広い年齢層の方が来てくださる場所だし、雑多な文化があるんですよね。100年前の建物も最新の設備もある。いろいろなジャンルのアーティストが出演してくれるのも、そのイメージと繋がっているんです。そこで新しいものが生み出されたらいいなと思うし、東京のフェスを借りてきたのではない、温泉フェスの必然性もあると思うので」
渡辺「あとね、温泉街にはエロティックな要素も必要だと思っていて」
萬谷「艶っぽさというか」
渡辺「そうそう。それを前面に押し出すことはできないかもしれないけど、アイドルにはそういう要素を担っている部分もあるんじゃないかなと」
萬谷「もともと加賀は、高度成長期の慰安旅行のお客さんが大勢来てくれていたんですね。はるばるバスで来て、温泉に入って、宴会をやるという。いまはそれが下火になっているわけですが、賑やかさやエンターテイメント性を欲している気持ちも地元には残っているんです。そこで〈現代における宴会とは何だろう?〉と考えてみると、それがアイドルのライヴだったり、DJパーティーだったりするのかなと。温泉宿は伝統産業なので、何もしないとどんどんお客さんの年齢層が上がっていくんです。なので、新しい世代にも受け入れられるコンテンツという意味でも、〈加賀フェス〉の可能性は大きいと思います。今回は英語のホームページも作っているので、アジアを中心に海外の方にもアピールしていきたいですね」
――オーディエンスからの反応はどうですか?
萬谷「すごくいいですね。最初は宿泊するお客さんはあまりいないのかなと思ってたんですけど、予想に反して、宿泊付きのチケットが早々に売り切れました。これまではやっぱり既存のフェスの延長線上として捉えられることも多くて、〈キャンプはできますか?〉という問い合わせも多かったんです。でも今回、温泉宿を貸し切ることによって〈温泉フェス〉という最初の狙いがしっかりと伝わったんだと思いますね」
渡辺「いいね。今回はひとつの旅館だけど、今後はほかの旅館に協力してもらってもいいだろうし」
萬谷「なるほど。それが実現したら、温泉旅館ライヴ・サーキットにも出来ますね」
渡辺「あとは地元のアーティストが増えていくといいね。例えばレディー・カガをCDデビューさせるとか」
萬谷「おー、いいですね!」
――加賀発のアーティストですね。
渡辺「そうそう。レディー・カガに楽曲を提供するアーティストも、地元の人がいいと思うんですよね。〈風とロック〉もそこは大事にしていて、(福島出身の)箭内(道彦)さんがいて、俺がいて、それを他県の人たちが応援してくれているんです。〈加賀フェス〉も来年以降はそういうところを出していってほしいな」
萬谷「以前、俊美さんが〈加賀にスタジオを作ったら?〉と言ってくれたんですけど、そうやって音楽を根付かせることも大事だと思うんですよね」
渡辺「例えばライヴハウスがあれば、そこで若いミュージシャンが育って、いい連鎖が生まれるからね。〈東北LIVEHOUSE大作戦〉はまさにそういうことなんですよ。何もないところにライヴハウスを作って、そこでいろいろなバンドがパフォーマンスをやるだけでなく、〈俺もバンドをやろう〉と思う若い人が出てくるから」
萬谷「実は最近、加賀温泉駅前にライヴもできるDJカフェを作ったんです。〈加賀フェス〉をきっかけにして、そういった繋がりが生まれると素晴らしいですよね。がんばります!」
加賀温泉郷フェス 2016
日時:7月23日(土)
開場/開演:14時~終演24時(予定)
場所:加賀温泉郷山代温泉「瑠璃光」(石川県加賀市山代温泉19-58-1)
出演:ASA-CHANG&巡礼/あさちる/新しい学校のリーダーズ/アップアップガールズ(仮)/Vampillilon/ヴィーナス・カワムラユキ/m.c.A・T/加賀一向一揆太鼓/DJ 加賀温泉/カツマーレー&The SOUL KITCHEN/DJ CARP/ココナツ・ホリデーズ/サワサキヨシヒロ/J.A.G.U.A.R./砂原良徳/せのしすたぁ/Taichi Master/☆Taku Takahashi (m-flo)/TOKYO No.1 SOUL SET/土岐麻子/tofubeats/TOWA TEI/トーニャハーディング/中嶋春陽/Nachu/ナマコプリ/虹のコンキスタドール/根本宗子/野宮真貴/ノンブラリ/P.O.P/DJ フクタケ/藤井隆/BUDDHAHOUSE/fu_mou/Masayoshi Iimori/三毛猫ホームレス/Maison book girl/ゆるめるモ!/Yun*chi/YOCO ORGAN/吉田凜音/lyrical school/忘れらんねえよ