【☆Taku Takahashi】
m-floを母体としつつ、クラブ・ミュージックからJ-Popへとアプローチし続けている☆Taku Takahashiは、3曲を提供。スペースオペラ調の壮大なシンセ・ディスコ“Star Future.”、80年代の産業ロックの意匠を散りばめた“Gun Man Muller Hunt Oh!”、ロボ声のヴォーカルをフィーチャーしてジョルジオ・モロダーばりのミュンヘン・ディスコにトライした“New Disco on the Block”と、いずれの楽曲も、フロアのトレンドを汲んだいつものスタイルとは異なるサウンドに仕立てられている。 *澤田
【岡村靖幸】
言わずと知れた岡村ちゃんは、「シティーハンター2」以来26年ぶり(!)のアニメ・タイアップとなるオープニング・ナンバー“ビバナミダ”をファンキーに熱唱。西寺郷太が関わった歌詞もジャニーズ歌謡っぽい溌剌さがイイ! *北野
【TUCKER】
エキゾ感溢れるインスト・サウンドと、鍵盤に火を点ける文字通りの炎上プレイで知られるキーボード奏者。今回の収録曲“HOT WIND”はそのタイトルに反し、スライド・ギターとオルガンのとぼけた味わいがトロピカルな逸品だ。 *北野
【Mountain Mocha Kilimanjaro】
ワールドワイドなヴィンテージ・ファンクのムーヴメントに日本から参画する6人組インスト・バンド、Mountain Mocha Lilimanjaro。彼らは、スペイシーなシンセの味付けが楽しい“Cosmic Adventure”と、ピアノやギターが軽快なソロ回しを展開する“Fatty but oh so Goody”の2曲を手掛け、ファンク・フリーク唾涎もののご機嫌かつドス黒いグルーヴを本盤に注ぎ込んでいる。 *澤田
【川辺ヒロシ】
TOKYO No.1 SOUL SETのトラックを担う川辺ヒロシ作の“キミトナラ”は、ちょっとノスタルジックでメロウなラヴァーズ・チューン。藤原ヒロシとのユニット=HIROSHI II HIROSHIの作品にも近い趣のロマンティックな逸曲だ。 *澤田
【kensuke ushio(agraph)】
流麗な電子音楽を紡ぐagraphこと牛尾憲輔だが、ここではロボティックなタッチのエレクトロ・ディスコ“love you, dandy”を提供している。意外なようで、彼のルーツにあるのはこのへんのサウンドなんだとか。 *澤田
【ジャンク フジヤマ】
往時のシティー・ポップを思わす音世界で支持を集めるシンガー・ソングライターは、夏の太陽の眩しさを凝縮したようなリゾート曲“星屑のパイプライン”を提供。ダンディが宇宙サーフィンをキメるシーンで使用された。 *北野
【芳野藤丸】
ファンクやフュージョンを採り込んだサウンドを引っ提げて70年代から活躍するバンド=SHOGUNのフロントマンは、夕日が似合うロマンティックなインスト“哀愁のDANDY”を披露。むせび泣くギターが胸に沁み入る! *澤田
【DOKAKA】
ヒューマン・ビートボクサーの枠組を超え、さまざまなヴォイス・パフォーマンスを駆使して楽曲を構築する男、DOKAKA。彼の手掛けた“Hey Wha”は虫キャラのアカペラ合唱といった趣のチャーミングな一曲だ。 *澤田
【KenKen】
RIZEやWAGDUG FUTURISTIC UNITYなどに参加する一方で、ソロでも活動する多才なベーシスト。今作には2曲を提供しており、“コネクト”はハード・ロックやファンクを融合させた重心低めのインスト、対する“朝は来るから すぐ明けるから”はチョッパー・ベースがブンブン唸るスペイシーなナンバー。共に彼らしいミクスチャー感覚が窺える。 *北野
【笹沼位吉】
SLY MONGOOSEのリーダーでありベーシストとしても活躍する笹沼は“アクションマン”を提供。クラシカルなピアノとエレクトロ・ヒップホップ調のビートを組み合わせたサウンドが摩訶不思議な輝きを放っている。 *澤田
【ZEN-LA-ROCK feat. ロボ宙】
ファンクへの愛情をエンターテイメントに昇華する無類のラッパー、ZEN-LA-ROCKが盟友のロボ宙を迎えて届けるのは、彼の血肉を形成するエレクトロ・ヒップホップに真っ向から挑んだ“SPACE FUN CLUB”。アーバン・ブギーの煌めきも採り込んだgrooveman Spot製のトラックがひたすらにスムースで気持ち良い。聴き手をスペース・ジャーニーへと誘うフレッシュなナンバーだ。 *澤田
【Latin Quarter】
横浜のクルー=Pan Pacific Playaの一員として、トラックメイカーとして艶やかなグルーヴを放ち続けるLatin Quarter。“Tumbleweed”はそんな彼の志向を直に反映したコズミック・ディスコに仕上がっている。 *澤田
【向井秀徳】
ZAZEN BOYSのフロントマンが提供したのは、硬質なビートに哀愁を帯びたシンセが絡むインスト“Dandy in Love”。未来的なフォルムにそこはかとなく漂うロマンティシズムは、LEO今井とのユニット=KIMONOSの音に近いかも。 *北野
【泉まくら×mabanua】
アンニュイな語り口が魅力の女性ラッパーと、渡辺監督のTVアニメ「坂道のアポロン」の音楽にも関わったOvallの屋台骨は、ロード・ムーヴィー的な雰囲気を持つ〈ダンディ〉屈指の名作、第5話の挿入歌“知りたい”にてコラボ。ゲスト・キャラの少女がダンディに抱く淡い恋情を、メランコリックなサウンドに乗せて淡々と描いたかのような名曲だ。菅野よう子も作曲で関与している。 *北野
【mito】
クラムボンのベーシストで無類のアニメ好きでも知られるミトは、ゾンビ映画へのオマージュ全開な第4話を盛り上げた“The RAW”を制作。ジョン・カーペンター作品を思わせる不協和音が不穏さを煽る、ホラー愛に満ちた一曲に。 *北野
【LUVRAW】
Latin Quaterと同じくPPPのメンバーで、互いにトークボクサーでもある異色デュオ、LUVRAW & BTB。今回はLUVRAWが、甘党ぶりを発揮したトロトロの悶絶スロウ“ANATATO”でダンディ世界をメロウに演出している。 *北野
【難波弘之】
長いキャリアを誇るロック・キーボーディストにしてゲーム音楽なども手掛けてきた難波弘之は、得意とするプログレ仕様のドラマを持ち込んだインスト“SPACE CHANTEY(宇宙舟歌?ただし、船酔い気味の)”を提供。 *澤田
【やくしまるえつこ】
エンディング曲“X次元へようこそ”を歌うのは、ご存知、相対性理論のヴォーカリスト。編曲は渡辺監督と相性抜群の菅野よう子で、80s風のテクノ・ポップに弦楽器と泣きのサックスが絡む、才女同士の感性が弾けた名曲! *北野
▼関連作品
上段左から、m-floのニュー・アルバム『FUTURE IS WOW』(rhthm zone)、岡村靖幸の2014年のシングル『ビバナミダ(スペース☆ダンディ盤)』(V4)、TUCKERの2011年作『TUCKER Plays 19Post Cards』(CRUE-L)、マウンテン・モカ・キリマンジャロのニュー・アルバム『壱弐参四伍録』(Pヴァイン)、TOKYO NO.1 SOUL SETの2013年作『try∴angle』(avex trax)、agraphの2010年作『equal』(キューン)、ジャンク フジヤマのベスト盤『THE BEST OF JUNK FUJIYAMA 風街ドライヴ』(ビクター)、SHOGUNの2013年作『SOUND SPLASH』(SOUND SPLASH)、DOKAKAの2008年作『Human Interface』(Pヴァイン)、RIZEのベスト盤『FET BEST』(ユニバーサル)、SLY MONGOOSEの2011年作『Wrong Colors』(Pヴァイン)、ZEN-LA-ROCKの2012年作『LA PHARAOH MAGIC』(ALL NUDE INC.)、ロボ宙 & DAUの2006年作『Life Sketch』(デフラグメント)、grooveman Spotの2013年作『Began To Notice』(Jazzy Sport)、Latin Quarterの2008年作『LOST』(PAN PACIFIC PLAYA)、ZAZEN BOYSの2012年作『すとーりーず』(MATSURI STUDIO)、泉まくらの2013年作『マイルーム・マイステージ』(術ノ穴)、mabanuaの2012年作『only the facts』(origami)、mitoの2011年作『DAWN』(コロムビア)、LUVRAW & BTBの2011年作『HOTEL PACIFICA』(PAN PACIFIC PLAYA)、難波弘之の2013年作『Childhood's End ?幼年期の終り?』(キング)、やくしまるえつこの2014年のシングル『X次元へようこそ/絶対ムッシュ制』(flying DOG)
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