COLUMN

横田進の逝去から1年 ~希代のメロディメイカーぶりと浮世離れした孤高性感じられるPRISM名義の2作がリイシュー

PRISM METRONOME MELODY Sublime/ミュージックマイン(1995)

 横田進の逝去が公表されて早1年が経つ。亡くなったことは当然悲しいとかいうレヴェルの話ではないが、しばらく入手困難になっていた彼の作品が未発表曲も合わせてリイシューされるのは最高のことである。

PRISM FALLEN ANGEL Sublime/ミュージックマイン(1997)

 今回ボーナス・ディスク付きのリマスター盤として登場するのはPRISM名義でSublimeに残した2作。デトロイト・テクノのメロディアスさを整頓し、カッチリしたテクノ・フォーマットに落とし込んだ『METRONOME MELODY』(95年)はかねてからの傑作との評に相応しい素晴らしさだし、“81/2”や“Black Or Color”などのドラムンベースを収めた『FALLEN ANGEL』(97年)は、後にススム・ヨコタ名義による『1999』(99年)や『Zero』(2000年)でフレンチ・ディスコに傾倒するほどの柔軟さ、良い意味でのミーハーさが垣間見える(ボーナス・ディスクにはUKディープ・ハウスの雄オーブリーのリミックスも収録)。両作に共通するのが、希代のメロディメイカーぶりと、どんなサウンドでも漂う浮世離れした孤高性だ。横田進が聴ける幸せを噛みしめよう。

『METRONOME MELODY』収録曲“Sunday Branch”
『FALLEN ANGEL』収録曲“flicker” 
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