インタビュー

Aldious、目標達成したワンマン公演収録のDVD&以降の成長刻んだ新シングルを語る/初代ヴォーカリストRAMIがソロ・デビュー

Aldious 「Radiant A Live at O-EAST」『Female Warrior/ノスタルジック/fragile』、RAMI 『Aspiration』

Aldious、目標達成したワンマン公演収録のDVD&以降の成長刻んだ新シングルを語る/初代ヴォーカリストRAMIがソロ・デビュー

意義深いワンマンの模様を収めたDVDと、新たな挑戦を刻むニュー・シングルの連続リリース!!

 今夏は〈SUMMER SONIC〉に出演、さらには〈LOUD PARK〉〈VISUAL JAPAN SUMMIT〉と大型フェスへの参戦も控えるAldiousが、10月に連続リリースを行う。その第1弾として10月12日にリリースされるのが、ライヴDVD「Radiant A Live at O-EAST」。これは、昨年末から約5か月に渡って行われたアルバム・ツアーの最終公演であり、これまで一番多く出演してきたO-EASTを初めてソールドアウトさせた、バンドにとってひとつの目標を達成した公演を収録したものだ。

Re:NO(ヴォーカル)「お客さんが増えることのプレッシャーはやっぱりありますね。増えたら増えただけ、後ろで壁に寄りかかって観る人が増える……って、私は考えてしまうので(笑)。もちろん、寄りかかってても楽しんでるだろうし、私もどちらかと言えばそういうタイプだから(笑)、気持ちはすごくわかるんです。だからこそ、そういう人たちが後半になるにつれて一歩前に進んだり、腕を組んで観ていた人が拳を挙げはじめたりしたことがすごく嬉しかったライヴでした」

Aldious Radiant A Live at O-EAST Radiant A/Village Again(2016)

 本作には全19曲を収録。豪快かつ流麗なメタル・サウンドを奏で上げる卓越したスキルや、ステージを所狭しと駆け回るアグレッシヴなパフォーマンスはもちろん、それらを彩るレーザー光線や、CO2、キャノン砲といった特効類も大迫力で、見どころ満載だ。

Yoshi(ギター)「もう4、5年前になるんですが、MCをほとんどなくして、バンドのかっこよさを押し出したライヴをしたことがあったんです。その時は演奏に集中できたし、良いプレイもできたから私は最高だと思ったんですけど、観ている方は少し不満があったみたいで。やっぱりライヴを観る人たちはパフォーマンスやMCも含めて期待していると思うので、自分たちは何を求められているのかというのを意識しながらライヴするようになっていったと思います」

2015年作『Radiant A』収録曲"Re:fire" 
 

 とはいえ、このDVDは「集大成というよりは通過点」(Yoshi)。事実、ツアー終了直後か らバンドはふたたび全国を巡り、今年だけで3度のワンマン・ツアーを開催している。すでに成長を遂げている感覚がしっかりとあるのだろう。それを昇華した作品が、ニュー・シングル『Female Warrior/ノスタルジック/fragile』だ。“Female Warrior”では、疾走するリズムの上を、ギター陣がテクニカルなフレーズを徹底的に弾き倒しまくるパワフルな展開に圧倒される。

Aldious Female Warrior/ノスタルジック/fragile Radiant A/Village Again(2016)

Yoshi「Aldiousらしいどメタルな曲にしようという話もあったんですが、やっぱり同じことをやるのは嫌なんですよ。それで、いつもはライヴで演奏しやすいフレーズにすることが多かったのを、今回はあえて複雑なことをしてみようと。小節数を10とか奇数にしたり、ギター・ソロもいままでにないぐらい尺を取ったり、普段ならやらないことをしつつ、それでもなお聴きやすいもの、みんなで歌えるものをめざしました」

 

 そして、〈女戦士〉というタイトルの通り、歌詞はまさに彼女たち自身のことを表わしたものだ。また、昨年4月にドラムスのMarinaが新加入した際に発表した“Dearly”の一節を歌詞に組み込んでいる。

Re:NO「“Dearly”は、まだ出発していない私たちのことや、当時の気持ちを書いたんですけど、“Female Warrior”では、ツアーを通して五人一体になれた感覚や、あのときからいまここまで来れたこと、ここからさらに上をめざすためにはいろんな痛みを伴うかもしれないけど、怖れずに進みたいという気持ちを歌詞にしています」

 “ノスタルジック”は、泣きのギターや昭和歌謡を思わせるメロディーラインなど、Yoshiが「聴いていて好きなもの」を形にしたそうだ。哀愁漂うサウンドにRe:NOがしたためた感傷的な物語も「女性なら共感できるところがあると思う」(Re:NO)。

Yoshi「プロデュースしてくださったEARTHSHAKERSHARA石原愼一郎)さんが、コード進行をオシャレなものに変えてくださっていて。あと、泣きのソロは何十回も録り直しました。いまの技術で簡単に修正できてしまうところも、とにかくできるまで弾くっていう。すごく勉強になりました」

 そして3曲目の“fragile”は、「全編バンドで演奏するバラード」(Re:NO)をイメージして作り上げたもの。ゲスト参加したNagachoの奏でるアコースティック・ギターや、Cradle Orchestraによる生のストリングス(!)が華を添える壮大なアレンジに、Re:NOは、制作中に抱いていた「自分の弱さが大切なものを壊してしまうかもしれない恐怖や葛藤」を、ありのままに綴った。

Re:NO「嘘っぽい歌詞が本当に嫌なんです。フィクションや妄想を歌った曲は、聴くぶんには好きですけど、自分がAldiousのヴォーカルとして歌うのはちょっと違うかなって」

 最近は「Re:Noが歌えばAldiousになるし、何を出してもAlidousらしいと言われる」とYoshiが話していたが、確かにバンドのイメージやサウンドが確立されてきているのは、自他共に認めるところ。『Female Warrior/ノスタルジック/fragile』で彼女たちらしさを聴かせながら、しっかりと新しい挑戦も試みているところが逞しい。ライヴDVDで彼女たちがいまに至るまでの道筋を、そして、現在地点を封じ込めたシングルでさらに上をめざそうとしている彼女たちの未来を、目で、耳で、熱く堪能していただきたい。

 

 

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