多岐に渡る膨大なKREVAワークスから、『SPACE』以降の客演/プロデュース参加作品を厳選して紹介!

KREVAとは人気曲“STEP UP”(2008年)のコラボで知られ、AKLOとのコンビで“マカー(GB-mix)”(2011年)に客演していたのも記憶される奇才。本作はKREVAのレーベル発ということのみならず、全曲をKREVAプロデュースの二人三脚で作り上げたという点でも重要な一枚だ。
名曲“生まれてきてありがとう”(2009年)にさかいゆうを招いた数年越しのお返しということなのか、本作収録の“オトコFACE”にはKREVAが客演。全体的に濃密な雰囲気のアルバムにおいて、ひときわ黒くファンキーなロック・サウンドを備えた男臭い共演を聴かせている。

KREVAのソロ・デビュー10周年イヤーだったこの年、盟友MCUとLITTLEが結成した新コンビの初作。トータル・プロデュースをKREVAが手掛けており、〈トリオ〉での新鮮な現在形を披露した。本作リリース後にはKICK THE CAN CREWとしてのフェス出演も話題に。

KLOOZのプロデュース経験もあるKREVAだが、DREAM BOY総帥との縁はそれ以前から。本作に収録された“Shock”ではロッキッシュでアグレッシヴなビートを提供し、SKY-HIとMummy-Dも交えてラップでも参戦。世代別ハンサムな4名がガツガツ捲し立てる熱い仕上がりだ。

新作への参加や音楽劇「最高はひとつじゃない2016 SAKURA」出演など、現在に至るまでの交流は言わずもがな。2012年の“No More Mr.NiceGuy”などでKREVAに抜擢されていたAKLOは、躍進を経た本作のリード曲“Catch Me If You Can”に先輩を招き、威勢良くマイクを交わしている。
バンドにとって初のフィーチャリング曲となった“TOKYO HARBOR”に招かれたのはKREVA。もともと彼女たちがファンだったことから実現したコラボだそうで、都会的なメロウネスを湛えた演奏で恋の駆け引きを歌うという舞台設定もマッチしている。

同じFGの仲間として、昔からラッパーとしてのKREVAは何度か作品に招いてきたRHYMESTERだが、プロデューサーとしての起用は意外にも本作収録の“ペインキラー”が初めて。〈薬も過ぎれば毒になる〉というテーマに沿って(?)ゆったり不穏にウネるビートが中毒へと誘う。
豪華な顔ぶれがラインナップされた意欲作にあって、KREVAは“Too Many Girls”にフィーチャー。もう入りからカッコいい語り口のメロディアスな支配力は、仄温かなtofuビーツとも好相性だ。『POSITIVE REMIXES』に収録されたIllicit Tsuboiのリミックスもチェックされたし。

2012年の“PROPS”を皮切りに、別掲のKEN THE 390曲でもSKY-HIと絡んできたKREVAだが、本作ではプロデューサーとして“As A Sugar”にトラックを提供。急き立てるようにトランシーな意匠で主役の熱いスピットを引き出した手捌きが光る。

建物の老朽化に伴って閉鎖される馴染み深いレコーディング・スタジオ〈monday night studio〉に捧げた一枚。LITTLEやMCU、SONOMIらと総勢で送る“虹”、女優の小西真奈美による名演“トランキライザー”など、温かい生音主体で心地良く聴かせる。
前作『Open Sesame』にラッパーとして招かれた縁をさらに深め、ここでのKREVAは“Climax”に作詞/作曲/編曲/ラップで参加。玉置浩二やユーミン、久保田利伸、谷村新司まで錚々たる作家陣が名を連ねるなか、ソーラー調のグルーヴに乗せてマーチン節を気持ち良く盛り上げる。